2013 Fiscal Year Research-status Report
ソフトマテリアル場における生体金属モデル錯体の挙動 触媒機能に対する反応場の影響
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23550075
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山口 和也 大阪大学, 全学教育推進機構, 教授 (80252550)
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Keywords | 生体金属モデル錯体 / ソフトマテリアル / 反応場 / 生物無機化学 |
Research Abstract |
生体金属モデル錯体がソフトマテリアル内に存在するとき、ソフトマテリアルが反応場として生体金属モデル錯体に及ぼす構造や反応性の影響を明らかにすることを目的として、平成25年度は、媒質となりうるソフトマテリアルの検索実験を行った。生体金属モデル錯体の分散条件については平成24年度までに確立しており、媒質としての適正条件を決定する必要がある。特に、イオン性物質の移動度に関係のある導電性が重要な要因となることを見いだした。本来ならば今年度中に研究を完了する予定であったが、研究状況の諸事情により1年延期することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
反応場としてのソフトマテリアルの適正条件の検索を行い、重要な要因を見いだすことができたことに関しては計画通りである。しかし、最終的な目的である反応場形成については、未だ十分な結論が得られていない。本来ならば今年度中に完了する予定であったが、研究環境の諸事情により1年研究を延期した。そのため、当初予定よりも遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度で得られた結果に基づき、反応場として適正条件となるソフトマテリアルを開発し、生体金属モデル錯体の触媒機能を最大限に発揮する反応場の形成を行う。生体高分子として検討を行ってきた構造タンパク質、糖質、および導電性人工高分子の改変・修飾により、生体金属錯体どうしの干渉を避けて、高度安定化を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
所属部局が変わったことに伴い、実験スペース、実験器材、実験設備等が大きく変化した。研究環境を整えることが困難となってしまったため、当初予定していた研究計画を実施することが難しくなった。そのため、本研究課題に関する研究が全般的に遅れてしまうこととなってしまった。 研究環境の整備を含めて、この年度のうちに本研究課題の当初目的を達成する予定である。研究計画が遅れてしまうことになったが、1年の遅れで結果が得られると考えている。
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