2013 Fiscal Year Annual Research Report
機能性リボヌクレオタンパク(RNP)複合体の構築原理の解明
Project/Area Number |
23550190
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
原田 和雄 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00301169)
|
Keywords | リボヌクレオタンパク質(RNP)複合体 / λNタンパク質 / アンチターミネーション / RNA-ペプチド複合体 |
Research Abstract |
本研究では、機能性リボヌクレオタンパク質(RNP)複合体の構築原理の理解を目的とし、機能性RNPの一つであるλNタンパク質を中 心とするアンチターミネーション複合体をモデル・システムとして用いた解析を行ってきた。平成23年度より、次の3つのことを行った。まず 、(1)「コア」アンチターミネーション複合体における個々の相互作用(Nタンパク質とNusA、Nタンパク質とRNAポリメラーゼなど)の改変/最適化を試みた。その結果、Nタンパク質のNusA結合領域におけるアミノ酸置換により、活性の上昇が見られることを明らかにした。また、Nタンパク質がRNAPと結合する上で重要なアミノ酸を同定し、その最適化を行った。次に、(2)「コア」アンチターミネーション複合体における各構造モジュール(特にRRE-RevおよびBIV TAR-Tat相互作用 )の空間配置を予測可能な形でエンジニアリングすることが可能であることを見いだした。具体的には、アンチターミネーション複合 体におけるRRE、およびBIV TAR RNAの配向を180°変えることによる活性の低下をステム長を変化させることにより予測可能な形で相 補することができた。さらに、(3)「完全な」アンチターミネーション複合体形成におけるboxA配列の役割について解析した。その 結果、in vitroではboxAの存在は必須では無いのに対して、細胞内では近傍のターミネーターをリードスルーする際にも必要であるこ とが明らかになった。
|
Research Products
(2 results)