2012 Fiscal Year Research-status Report
ブルーサイト-糖アルコールハイブリッド組織体の研究
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23550235
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
田村 堅志 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 主幹研究員 (80370310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 裕久 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, その他 (00343848)
森本 和也 愛媛大学, 理工学研究科, 助教 (10565683)
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
ブルーサイト以外の層状水酸化鉱物(ポートランダイト(Ca(OH)2),ギブサイト(α-Al(OH)3、ベーマイトα-AlOOH,レピドクロサイト(γ-FeOOH)等)、層状複水酸化物(ハイドロタルサイト)の合成と評価を行い、糖アルコールハイブリッド化を試みた。 糖アルコールとしてはキシリトール、D-ソルビトールを使用した。ブルーサイトと同様の条件(溶融混合)でハイブリッド化しできたものは、ポートランダイトであった。ポートランダイト/D-ソルビトール系のX 線回折測定の結果は、ポートランダイトの0.49nm の底面間隔が1.3 nm に拡大し、FT-IR スペクトルが反応後に3640 cm-1 近傍のOH 伸縮振動が消失し、ブロードな2900 cm-1 、2840cm-1のCH伸縮振動が現れた。その結果、D-ソルビトールがintercalateしていると結論付けられた。ギブサイトについてはエチレングリコールとのハイブリッド化では成功した。いずれも層表面の脱水反応を通じてハイブリッド化しているものと考えられる。 物質の化学組成により結晶層間の結合力に違いがあると考え、intercalation条件とそのメカニズムを調査・検討中である。また層間に交換性陰イオンをもつ層状複水酸化物の場合は、処理によって容易に糖アルコール分子を取り込むが、水による洗浄によってdeintercalationしてしまうことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
次のステップ(ポリマーナノコンポジットへの展開)の検討準備は整ったものの、多種類の鉱物で検討したことによって新たな基礎検討が必要となり時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.糖アルコールと水酸化鉱物のハイブリッド化条件について整理する。 2.高分子との複合化の検討:生体適合性高分子。 3.上記、材料の評価を実施する。 4.結果の総括を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品、旅費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)