2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23560030
|
Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
山田 健二 石川工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50249778)
|
Keywords | 表面・界面 / 表面電子状態 / 準安定ヘリウム原子 / オージェ脱励起 / 電荷交換室 |
Research Abstract |
準安定ヘリウム原子を生成させるためには、安定なヘリウムガス放電が不可欠である。これまで実験途中で放電が途切れる問題があったが、今回この課題を解決した。ガス流量の放電条件を見つけ、新たにマスフローコントローラーを設置することで安定な放電が実現した。 簡易型のアルカリ金属電荷交換室を製作し、予備実験をしたところ、真空度の悪化やアルカリ金属が測定室に流入する問題が懸念される。更にアルカリ金属は消耗してなくなるため、新たに充填しなおす必要もある。これらの問題に対応するための電荷交換室の設計を行った。 127度円筒共軸型エネルギーアナライザーの製作を行なった。無酸素銅を切り出し、電極を取り付け、検出器としてマルチチャネルプレートを用意した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
速度可変型準安定原子源の構成は大きく分けて3つあり、そのうちのヘリウムイオン源は可動している。また減速レンズについても設計ができている段階であるが、もう1つの電荷交換室について、真空度の改善やアルカリ金属再利用の機構を設けると予算がかさむので製作を翌年に繰り越して設計製作することとした。このため、達成度をやや遅れているとした。そのほかについては、おおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度、電荷交換室の製作に着手する。電荷交換の効率等、基礎実験を繰り返したのち、メインチェンバーに移設し、本格的な表面電子状態抽出ならびに、時間応答スケールのデータ取得を行う予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
電荷交換室製作のために研究費を使用する予定である。
|
Research Products
(1 results)