2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23560056
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
青柳 稔 日本工業大学, 工学部, 教授 (00342436)
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Keywords | 計測工学 / 熱工学 / 赤外線 / 透過観察 |
Research Abstract |
1.平成25年度の研究実績の概要:平成25年度計画は以下の3項目である。(1)観察手法を確立する為にデータの追加測定をおこなう。(2)当該観察装置による計測理論の確立をおこなう。(3)研究成果を発表し、ホームページに公表する。成果として、(1)当該観察手法を確立する為に必要なデータである、①光源と各種容器内部の水位観察の関係を明らかにする実験をおこない、光源の種類や強度と水位観察の可否について結論を得る事ができた。②観察感度が劣る円筒形容器の水位の観察について検討をおこない、反射フードの導入により観察感度を向上させることができた。(2)計測理論は、平成24年度の研究で目途を付けた理論を各観察実験に適用し、実験結果を説明できる事を確認した。(3)研究成果は3件の投稿論文、4件の国内講演会、ホームページの公開で公表できた。 2.3年間の研究実績の概要:交付申請書に記載した研究の目的と実施計画を基にして、研究実績の概要を報告する。本研究の目的は、フラッシュランプによる瞬間加熱と、赤外線検出装置による過渡熱温度観察を組み合わせることで、容器内の液体の非接触観察手法を確立させることである。1年目は観察装置の構築、2年目は各種容器内部の水位の観察、3年目で観察手法と理論を確立させる計画である。3年間を通して滞りなく研究を進める事ができた。その結果、(1)当該手法により金属容器、樹脂容器、紙容器などの各種容器中の水位の観察ができた。(2)水位の観察以外にも本手法により、①木材内部のクラックの検出、②パウチフィルムの接着欠陥の検出が可能であることを明らかにできた。(3)計測理論は伝熱工学で確立している熱伝導、熱伝達、放射伝熱理論を組み合わせることで確立できた。(4)成果は4件の投稿論文、8件の国内講演会、ホームページの公開により公表した。全体的に計画通りに研究を進め、成果を得る事ができた。
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