2013 Fiscal Year Annual Research Report
力覚による援用を利用した工作機械操作インタフェイスの開発
Project/Area Number |
23560117
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
森重 功一 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (90303015)
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Keywords | 工作機械 / 生産工学 / 力覚呈示装置 / インタフェイス / 5軸制御加工 / CAD/CAM |
Research Abstract |
本研究は、工作機械を操作するための新しいマンマシン・インタフェイスとして、バーチャルリアリティの分野で開発され、普及が進みつつある力覚呈示装置を利用した機能の開発を目的としている。 申請時に予定していた工作機械メーカとの共同研究が、リーマン・ショックや震災の影響によって中止となって以来、研究の遂行に不可欠であったCNC装置や工作機械などが借用できなくなった結果、研究開始当初から研究方針の大きな転換を余儀なくされ、本研究で開発した力覚呈示装置および計算機周辺の機能を、実際に工作機械に接続することが不可能となってしまった。 しかしながら、図らずも力覚提示装置と計算機の周りの機能の開発に注力することになった結果、力覚自由度を拡張した新たな力覚呈示装置の導入や、入力された経路を最適化する機能の開発、未切削部分に対する干渉回避の検討など、より本質的な課題を進展させることができた。さらに、追加の課題として開始した旋削加工用インタフェイスについては、卓上CNC旋盤を用いて実際の加工に使用できることを示すことにより、関係者からも注目されるようになるなど、大きな手応えを感じるようになってきた。また、5軸制御加工用CAMソフトウェアにおいて、作業者が意図する工具姿勢を入力するためのインタフェイスへの応用についてもプロトタイプが完成し、今後は様々な作業を想定しながら細かな仕様について検討を進める段階となっている。 3年目となった平成25年度は、旋削加工用インタフェイスに関する研究の内容が、国内学会や国際会議で論文発表できるレベルまで完成し、展示会におけるデモ展示などでも高い評価を得ることができた。これまでに得られた成果で未発表のものについては内容を整理したうえで、平成26年度に開催される学会等において順次公表していく予定である。
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