2012 Fiscal Year Research-status Report
空調の新たな展開を図る顕熱・潜熱分離型ヒートポンプ併用収着剤空調システムの開発
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23560232
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堀部 明彦 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (50229241)
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Keywords | 空調 / 吸着・収着 / ヒートポンプ / デシカント |
Research Abstract |
収着剤ユニットの性能を評価するため, 昨年度作製した試験機を用いて実験を行った.試験機は, 空気制御部と試験部から構成されており,試験部は100mm×100mの断面を有するハニカム状の基材に収着剤を塗布した矩形収着剤ユニットを用いた構造であり,長さ0.5 mのものが3つ接続されている.個々の加熱・冷却器等によって空気の温度制御し,露点温度(湿度)を測定するため試験部入口,出口に露点計を設置している. 昨年度に引き続き,実機の性能を予測できるように収・脱着挙動に及ぼす各因子の影響を検討した.今年度は,ヒートポンプを併用した際の条件設定にて,収着剤塗布量の効果を中心に検討し,ハニカム長さや試験部流速(流量)について変化させた際の測定結果をもとに,出口空気温度・湿度の経時変化,出口空気平均温度・湿度,ハニカム内の水分量の経時変化,圧力損失等について明らかにした. さらに,収着材ユニットとヒートポンプ併用時の除湿性能を検討するため,回転型収着ユニットにヒートポンプを付加したシステムを用いて,種々のデータを採取した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた試作機を用いた基礎的収着・脱着挙動の把握については,予定していた実験因子の影響を明らかにする実験を行った,今年度は,収着剤塗布量の効果を中心に検討し,測定結果をもとに,各入口空気条件における出口空気温度・湿度の経時変化,出口空気平均温度・湿度,ハニカム内の水分量の経時変化,圧力損失等について明らかにした.さらに,回転型収着ユニットにヒートポンプを併用したシステムを用いて,収着材ユニットのヒートポンプ使用時の性能や効率を解明した.これは当初の目的・予定にほぼ合致するものである.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで作製した実験装置をさらに改良して,条件の最適化や除湿特性について明らかにし,実機として用いる際の基礎的データを整理し性能評価を行う. さらに,実験結果を元にして,実機の導入現場にて簡単に性能予測ができるよう,本システムによる効果を種々のケースにおいて算定できるように簡易な計算モデルを構築する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費は,収着剤ユニット空調システムの試作機の改良に必要となる実験装置部材(断熱材,アクリル板,熱電対など)に使用する.合わせて,本研究分野の最新の研究動向を把握するための学会講演会参加などの旅費に支出する.
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Research Products
(3 results)