2013 Fiscal Year Annual Research Report
空調の新たな展開を図る顕熱・潜熱分離型ヒートポンプ併用収着剤空調システムの開発
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23560232
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堀部 明彦 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (50229241)
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Keywords | 空調 / 吸着・収着 / デシカント / ヒートポンプ |
Research Abstract |
本研究で実機として想定しているものは,静止型収着剤ユニットを2つ用いて,収着(除湿)と脱着(再生)を繰り返して連続的に空気の湿度および温度を制御するシステムや回転型収着ユニットを用いたシステムであり,収着・脱着時における収着,除湿特性について明らかにし,実機として用いる際の基礎的データを整理し性能評価を行う.各入口空気条件における出口空気温度・湿度の経時変化,出口空気平均温度・湿度,ハニカム内の水分量の経時変化,圧力損失等について明らかにしている. 今年度は,試作機を用いた基礎的収着・脱着挙動の把握について,回転型収着ユニットにヒートポンプを併用したシステムを想定した研究において,コスト削減の検討要因となる収着ユニットの収着剤塗布量の影響について詳細に検討するなど,さらに必要される因子の影響を明らかにする実験および研究全体を通じたデータ整理を行った. 加えて,実験結果を元にして,実機の導入現場にて簡単に性能予測ができるよう,収着剤ハニカムの収脱着特性を推算できる簡易な計算モデルを構築した.このモデルは所定の温度・湿度の空気が流入した場合,収着剤ハニカム出口における空気状態を想定できるものであり,種々のシステムにおいて有用であると考えられる. これまでに得た知見をもとに新たな空調システムを構築するうえで有用なデータを整理して学会発表をしており,さらに論文に投稿するなど公表を進める予定である.
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Research Products
(3 results)