2011 Fiscal Year Research-status Report
細孔径制御型吸着剤/水系吸着式冷凍機の高性能化に関する研究
Project/Area Number |
23560235
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
S・B Bidyut 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20293011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仮屋 圭史 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80551895)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 熱工学 / 冷凍空調 / 細孔径制御型吸着剤 |
Research Abstract |
近年環境問題が深刻化しており,新しいエネルギー資源の開発および未利用エネルギーの有効利用に関する技術革新が求められている.今回我々が提案する吸着式冷凍機は排熱,太陽熱等の低温度(50℃から70℃)レベルの未利用エネルギーを有効利用することが可能であり,環境問題の緩和策として大きな役割を果たすことが期待できる.この技術を実用化,特に民生レベルで使用するには性能向上,小型化が必要不可欠である.そこで,本研究では,細孔径制御型シリカゲルに注目し,さらに,高出力密度のために,フィンアンドチューブ型熱交換器を使用した場合の吸着冷凍システム性能を実験的に求めることを目的とし,3年計画で研究を実施する.今年度実施項目は以下の通りである.1.平衡吸着量・吸着速度測定細孔径制御型シリカゲルの平衡吸着量および吸着速度測定を実施した.実験装置は主として吸着器および蒸発器から構成されており,両者はそれぞれ恒温循環水槽により温度制御を行う.吸着器内部圧力は蒸発器温度により制御する.本装置により,吸着速度および平衡吸着量の測定を,吸着器内部温度および圧力をパラメータとして実施した.2.吸着器解析実施項目1により得られた細孔径制御型シリカゲルの吸着速度・平衡吸着量の測定結果を基に,一次元ランプドパラメータモデルにより吸着器内熱・物質移動解析を実施し,吸着器冷却水温度および吸着器内圧力が吸着器性能に及ぼす影響を検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施項目1.実験装置製作および測定 は計画通り順調に進展しているが,項目2. 吸着器解析 に若干の遅れが生じている.しかしながら,この遅れは一か月程度のものであり,研究計画全体の進捗に大きな影響はない.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,新型吸着器を用いた冷凍サイクル性能の検討を実施する.現在のところ,研究の遂行にあたっての大きな問題点は無く,計画通り進行するものと思われる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験装置製作は既に完了しているので,今年度は,主として実験用消耗品の購入を予定している
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Research Products
(1 results)