2013 Fiscal Year Annual Research Report
制御性能最適化を指向したセミアクティブ制御における低次元モデルと制御則の決定法
Project/Area Number |
23560255
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
平元 和彦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00261652)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 太一 明治大学, 理工学部, 講師 (80360189)
|
Keywords | セミアクティブ振動制御 / 低次元モデル / 予測型セミアクティブ制御 |
Research Abstract |
構造系のセミアクティブ制御系設計問題において,制御性能を向上させるための低次元モデルと制御則の同時設計問題について検討した.予測型セミアクティブ制御則を前提とした低次数学モデルと制御則中に存在するの設計パラメータの両者を最適化した.最適化の指標としては制御則を高次の実構造モデルに適用した場合の制御性能であり,最適化には遺伝的アルゴリズム(GA)を用いた. 提案する手法を用いたシミュレーションを行った.提案する手法によって得られた制御則が,実構造モデルを直接対象として最適設計したセミアクティブ制御系を上回る制御性能を発揮することを確認し,提案手法の有効性を示した.この結果は査読付論文として公表した. 関連する成果として,従来から多く行われているアクティブ制御の制御力を基準としたセミアクティブ制御系設計手法の問題点を指摘し,その問題点を解決するための新しい手法して,アクティブ制御の予測制御出力に基づくセミアクティブ制御系の設計手法を提案し,国内及び国際会議で発表した. また,振動を制御するためのMR(磁気粘性)流体を用いたダンパについて,その粘性抵抗力発生機構について解析し,実験機と比較した.結果は国際会議で発表した. 加えて,構造系の振動抑制のための質量型ダンパについての解析・実験の結果についてまとめたものを査読付論文として公表した. さらに,従来のセミアクティブ制御とアクティブ制御を融合させた新しい手法であるアクティブ・セミアクティブハイブリッド制御問題の定式化を行い,国内および国際会議で発表した. 以上より,本研究課題で検討した構造系のセミアクティブ制御系のための新しい設計手法は,従来提案されている方法を上回る性能を発揮することが確認され,その有用性を関連する成果とともに示すことができた.
|
Research Products
(8 results)