2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23560266
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
劉 孝宏 大分大学, 工学部, 教授 (60230877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 健一郎 鹿児島大学, 理工学研究科, 教授 (80264068)
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Keywords | 自励振動 / 摩擦振動 / 安定性 / ブレーキ鳴き / シャダー / 非線形振動 |
Research Abstract |
本研究は,摩擦に誘引された複合的振動現象に対し,基礎的なメカニズム解明をもとに,システムの体系化を行うとともに,有効な制振技術を開発することを目的としている. 平成25年度の研究成果として,(1)自転車用ディスクブレーキ鳴き現象の動吸振器装着による振幅低減効果を実験的に確認できた.(2)ディスクブレーキの面内鳴きの解析モデルによる数値計算を完了し,その成果をドイツで開催の国際会議EuroBrakeおよび日本機械学会九州支部鹿児島講演会で発表した.(3)オートマチックトランスミッションのShudderに関しては,発生メカニズムの解明を完了し,韓国で開催の国際会議APVC2013において研究成果の発表を行った.基礎実験に関しては,予想したシャダー周波数が得られず,さらなる検討が必要となった.(4)オートマチックトランスミッションにおける非線形振動に対しては,分数調波振動の発生条件や抑制方法を確認でき,自動車技術会秋季大会において研究発表を行った. 研究期間全体として,(1)自転車用ディスクブレーキのビビリ振動に対する現象解明と実験による再現,一部のパーツのみ取り出す実験装置製作と実験は完了した.パーツのみの実験では,鳴き周波数がやや低くなり,今後の改良が必要となった.(2)自動車用ディスクブレーキの面内鳴きに関しては,実験による鳴き発生状況の精査と解析モデルによる再現を完了し,複合的な自励振動要因の完全解明と防止対策の検討を完了した.(3)オートマチックトランスミッションのシャダー現象に関しては,現象の完全解明と実車による動吸振器の効果も確認できた.(4)オートマチックトランスミッションで発生する非線形振動の代表として分数調波振動を選定し,発生メカニズムと防止対策の検討を完了した.
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Research Products
(5 results)