2012 Fiscal Year Research-status Report
長さ変化を伴う柔剛混在多体系動力学における統一的解析手法の確立
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23560268
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
曄道 佳明 上智大学, 理工学部, 教授 (50262118)
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Keywords | マルチボディダイナミクス / 振動 / 運動 / 柔軟体 |
Research Abstract |
(1)理論解析 長さが変化する3次元柔軟多体系の解析手法を引き続き開発した。柔剛混在系への展開についても同時に検討し、2次元問題における課題を概ね終了した。今年度は、長さ変化に対する力学的原理の適用について、より精度の高い方法を開発すべく、従来法の比較検討と、新しい方法の提案を同時に行った。これによれば、いくつかの従来法における問題点の指摘を行っており、力学原理に則った新たな手法の提案への可能性が高まった。ただし、3次元問題へのアプローチは当初予定より遅れており、2次元問題への適用、精度確認を行ったうえで次年度に取り組むこととする。 (2)実験 実験装置は長さ変化するブームを有するクレーンについて、動作時の微小振動を抑制する方法を検討した。特に柔軟ケーブルの巻き取り、展開時にこの振動が影響を与えるため、実験および測定項目の見直しを図り、適切な実験ができる環境を整備することに注力した。旋回機能の導入が遅れているため、順次これについての検討を行い、次年度前半に完成する予定である。 (3)実験結果と数値解析結果との比較検討 構築された提案手法による数値解析結果と実験結果との比較検討はまだ十分行われていない。この要因は前述の実験装置の完成度が低いこと、提案理論解析手法について充分な制度確保が遅れていることなどである。今後、基礎的なモデルを対象として、理論解析手法の適用検証を早急に終了させる。この段階で、時変な固有特性を持つ柔軟体の2次元運動解析の理論構築については、一定の成果を挙げることとなる。また、ここで行なった実験装置および測定システムの有用性の検証は、旋回型実験装置の設計に反映させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.実験装置における微小振動の発生を抑制する方法について開発に時間を要している。 2.2次元問題に対する理論解析において、力学原理の適用についての従来法の比較検討を行い、適用の妥当性について検討しこれに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.実験装置については、旋回型クレーンに拡張すべく、その設計を早期に行う。 2.理論解析については、適用すべき力学原理の整理を行った後、3次元問題への拡張を図る。 3.簡易化されたモデルに対して、数値解析結果と実験結果との比較検討を行い、提案理論解析手法の妥当性を確認する。 4.クレーンモデルに対するマルチボディシステムとしての検討を行う。すなわち、より実験装置に即したモデリングを行い、この数値解析を行うと共に、実験結果との比較において定性的な妥当性の有無を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験装置の拡張に対して、消耗品(実験部品、測定器)の購入に充てる。
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Research Products
(2 results)