2012 Fiscal Year Research-status Report
撫でても超高感度で触覚を感じる非常に柔軟性のある従来にない人工皮膚の開発研究
Project/Area Number |
23560281
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
島田 邦雄 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (80251883)
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Keywords | 触覚センサー / 機能性流体 / MCF / 磁性流体 / ゴム / ずり |
Research Abstract |
実用性を見据えて,0.1N以下の超高感度の人間の皮膚に近い柔らかい伸縮性のあるMCFゴムを作成し,その際,最適な製作手法をえた.このMCFゴムを圧縮した時の電気特性と温度特性を実験的に得た.また,指紋を施した凹凸のあるMCFゴムとすることによって,平行に力が作用したときの触覚(すなわち,圧縮した時の電気特性と温度特性)について,様々な表面粗さを持つ面上を撫でた時について実験的に調べ,ツルツル感やザラザラ感を感受する触覚センサを有する人工皮膚(ゴム)の最適条件を得ることができた.また,この提案する超高感度で柔軟性・伸張性にある触覚センサや,ツルツル感やザラザラ感を感受する触覚センサにおける電気特性について,トンネルダイオード効果からなる量子力学を駆使して理論式を展開し,実験データを理論的に説明することができた.また,これらの結果を元に,発展させた応用研究として,MCFゴムの特性とMCFゴム触覚センサーの特性を利用して,簡易ロボットの装着した時の電気特性と温度特性についての第1段階の結果を得た.また,点字を読み取る試みなどの実験を推進中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画書に記載した研究内容は,ほぼ達成し,現在,これらを発展させた応用研究を推進している.すなわち,MCFゴムの特性とMCFゴム触覚センサーの特性を利用し,簡易ロボットへの装着,点字を読み取る試みなどの実験を推進中である.
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Strategy for Future Research Activity |
計画書に記載した研究内容を発展させた応用研究を引き続き推進する.すなわち,MCFゴムの特性とMCFゴム触覚センサーの特性を利用し,簡易ロボットへの装着,点字を読み取る試み以外に,液体として使用した際の液体触覚センサーの開発,義手・義足への適用の実験も行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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