2013 Fiscal Year Annual Research Report
不確定性を持つ送電ネットワーク拡張計画における多目的最適化のパレート解計算の研究
Project/Area Number |
23560342
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
森 啓之 明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70174381)
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Keywords | 送電ネットワーク / 拡張計画 / 多目的最適化 / パレート解 / メタヒューリスティクス / Memetic Algorithm |
Research Abstract |
本研究では、送電ネットワーク拡張計画における多目的最適化のパレート解計算の研究について検討した。具体的には送電ネットワーク拡張計画の多目的階層的最適化計算を効率よく行うために、ネットワーク分割計算を目標にして研究した。ネットワーク分割計算を効率良く行うためには、ネットワーク分割の最適化が重要であるため、今年度は、送電ネットワークをネットワーク分割した際、複数の目的関数を最適化することについて研究した。ここで複数の目的関数とは、分割されたサブネットワークのノード数が均等化されること、カットセット数の最小化(サブネットワーク間のブランチ数を最小化すること)、サブネットワーク間で発電ノードにおける発電量と負荷ノードの負荷量がバランスがとれることの3つを考えた。上記の多目的最適化問題を多目的メタヒューリスティクスのSPEA2アルゴリズムで解くことについて調査した。また、遺伝的アルゴリズム(GA)に基づくSPEA2アルゴリズムの解の精度を向上させるために、得られた解にローカルサーチ行う手法Memetic Algorithmの適用についても検討した。計算機シミュレーションとして送電ネットワーク拡張計画の例題系統として知られているガーバー46ノード送電ネットワークを4分割する問題に上記のMemetic Algorithmを適用し、良好な結果を得た。SPEA2とMemetic Algorithmで多目的最適化問題を解いた際、パレート解集合を評価するために、RNI,CTS,MS,UDの4つの指標を使用した。
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