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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ディープサブミクロン対応の付着微粒子静電除去技術の基礎開発

Research Project

Project/Area Number 23560428
Research InstitutionOshima National College of Maritime Technology

Principal Investigator

高橋 主人  大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (80517095)

Keywords異物除去 / 静電吸着 / 付着力 / 微粒子 / ドライ洗浄
Research Abstract

ガラス球(2~20μm)をポリエチレンPEおよびポリ塩化ビニルPVCで除去する静電清浄化試験を行った。
PEとPVCをシリコン電極Siで挟んで高電圧を印加すると、PEとSiには静電吸着力のみが発生するが、PVCの場合は静電吸着力に加えて化学的な吸着力(水素結合と推測)が発生し、PEに比較してPVCの付着力が大きいことを、前年度までの研究で明らかにした。これを踏まえて、PEとPVCのフィルムに微粒子を付着させて除去する研究を実施した。微粒子サイズが2~20μmと微細化しても、フィルムと微粒子が直接接触すれば、シリコン表面に付着している微粒子が除去できることを確認した。5回程度の除去操作を繰り返すことで約80%以上の除去率が得られた。PE、PVCとSiとの付着力の違いが微粒子の除去率に及ぼす影響を、5回の繰り返し除去操作で80%以上の除去率が得られる印加電圧で比較すると、PEでは1,500V、PVCでは500Vとなった。印加電圧が低くても高い除去効率が得られるので、PVCは除去用フィルムとして適している。
一方、PVCによる微粒子除去を繰り返す過程で、それまで観察されなかった1μm以下の微粒子が突然現れる現象が発生した。その原因を調べたところ、PVCフィルム表面には微細な異物が多数付着しており、それがSi電極に再付着したことがわかった。除去用フィルムの清浄度を確保することが1μm以下の微粒子除去では必須であることがわかった。また、一旦付着した1μm以下の異物はその後の除去操作でも除去しにくく、1μm以下の微粒子除去にはさらなる工夫が必要であることもわかった。なお、PEには異物の付着が認められなかった。
本研究の成果は、真空に関する連合後援会(日本真空学会主催)で発表し、論文投稿(Vol.57, No.4, 2014)した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 静電吸着によるシリコン表面上の微粒子除去における微粒子サイズの影響2014

    • Author(s)
      高橋主人
    • Journal Title

      真空

      Volume: 57 Pages: 140-143

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 静電吸着によるシリコン表面上の微粒子除去における微粒子サイズの影響2013

    • Author(s)
      高橋主人
    • Organizer
      第54回真空に関する連合後援会、日本真空学会主催
    • Place of Presentation
      つくば国際会議場
    • Year and Date
      20131125-20131128
  • [Presentation] 軟質塩化ビニルシートと金属との付着力に及ぼす押付力の影響2013

    • Author(s)
      高橋主人
    • Organizer
      第54回真空に関する連合後援会、日本真空学会主催
    • Place of Presentation
      つくば国際会議場
    • Year and Date
      20131125-20131128

URL: 

Published: 2015-05-28  

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