2013 Fiscal Year Annual Research Report
UHF帯電波を用いたITS技術による自動車衝突防止システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
23560433
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
柏 達也 北見工業大学, 工学部, 教授 (30211155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 健治 北見工業大学, 工学部, 准教授 (60435485)
今井 卓 北見工業大学, 工学部, 助教 (00584575)
大島 功三 旭川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (10310971)
川村 武 北見工業大学, 工学部, 准教授 (80234128)
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Keywords | 移動体通信 / 高度道路交通システム / シミュレーション工学 / 次世代交通システム / 情報通信工学 |
Research Abstract |
近年、UHF帯電波を用いた車車間通信による自動車衝突防止技術が検討されている。その実現のためには、高品質自動車通信技術及びGPS等のITS技術の有効利用が必要不可欠である。本研究では最新の電磁界解析技術を用いて、1)多周波高性能ITS用アンテナの最適設計、2)これまで明らかにされていない詳細な3次元交差点電波伝搬特性の解明、3)近距離緊急衝突防止のための車車間通信用電波のレーダ応用、に関する研究を行うことにより高機能自動車衝突防止システムの開発を目的としている。この目的を達成すべく研究期間全体を通して主に、市街地及び住宅地交差点における電波伝搬特性に関する研究、自動車搭載アンテナに関する研究、衝突防止レーダを目的とした電波到来方向推定に関する研究、GPUを用いた超並列電磁界計算に関する研究等を行った。その結果、交差点における電波伝搬特性、ITS用自動車アンテナ、自動車衝突防止システム開発のための新しい知見、技術並びに有用な数値データを得た。 最終年度である平成25年度は、市街地交差点の電波伝搬特性についてこれまでの研究内容を更に発展させた研究を行った。以下にその概要を示す。 1. 自動車形状を考慮した電波伝搬特性解析:市街地交差点における送信側の自動車形状を考慮したより詳細な電波伝搬解析を行い、自動車形状が伝搬損失特性に与える影響について検討を行った。尚、解析にはFDTD法及びレイトレーシング法を組み合わせたハイブリッド法を用いた。 2. 2次元FDTD解析結果を用いた3次元電波伝搬特性の推定:FDTD法を用いて市街地交差点の電波伝搬特性解析を行う場合、非常に大規模な解析が必要となる。本研究では、2次元FDTD解析結果を用いて効率的に3次元電波伝搬特性を得るための推定法について検討を行った。
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Research Products
(11 results)