2013 Fiscal Year Annual Research Report
高機能画像表現のための傾斜平面分離性能を有する二次元直交変換の設計と実時間実現
Project/Area Number |
23560443
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
村松 正吾 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (30295472)
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Keywords | 画像処理 / 直交変換 / ウェーブレット変換 / 冗長変換 / 画像復元 / 実時間実現 / スパース表現 / 組込みビジョン |
Research Abstract |
画像変換技術「指向性重複直交変換」の画像復元応用に関して評価検討を進め、英文学術誌IEICE Trans. on Fundamentals に論文を掲載した。また、同変換の実時間実現のためのFPGA実装を行った。さらに、冗長性に関する一般化を検討した。 当初は画像符号化応用を計画していたが、今後は画像復元応用が重要になると考え、また、前年度の成果より同変換が画像復元に適していると判断し、画像復元応用に関する評価検討を進め、有効性を確認した。FPGA実装として画像ノイズ除去のソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーションを行った。また、ソフトウェア/ハードウェア協調実装を目的にFPGA設計を行った。結果として、Full HD映像処理が可能な処理速度の見積りを得た。複数の異なる指向性を有する指向性重複直交変換の混成構成による冗長変換の洗練化を行ったほか、直接、冗長変換を与える構造の一般化を行い、有効性を確認した。 これら研究成果について、音響音声および信号処理に関する国際会議(IEEE ICASSP)をはじめ、国内外の学会にて積極的に発表を行い、広く情報を発信すると共に、今後の発展に有益な情報の収集を行った。 既に前年度、世界中の科学者、開発者に広く利用されているMathWorks社の数値シミュレーターMATLAB/Simulinkにて応用例のシミュレーションモデルや組込み実装に対応したモデルを構築し、これらを同社が運営するサイト上にて公開、第三者が本研究の成果を再現できるよう配慮していたが、本年度はその内容を更新すると共に、画像復元を主としたソフトウェア群を新たに公開した。 今後は、新たな研究課題の下で冗長変換の事例に基づく設計法の評価検討、高次元化、組込み実装およびGPGPU実装を進める予定である。
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Research Products
(15 results)