2013 Fiscal Year Annual Research Report
線形符号に対する汎用復号アルゴリズムの構築に関する研究
Project/Area Number |
23560444
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
正本 利行 香川高等専門学校, 通信ネットワーク工学科, 准教授 (10242455)
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Keywords | Sum-Product Algorithm / BCH符号 / Accumulate符号 / 直列連接符号 / 畳み込み符号 |
Research Abstract |
線形符号のクラスに対する高速高性能な汎用復号アルゴリズムの構築を研究目的として、研究を実施した。平成25年度の計画として、(1)連接符号化 /繰り返し復号系への拡張、(2)畳み込み符号とブロック符号に対する汎用復号アルゴリズムの構築を予定していた。(1)については、次の2つの検討を行った。(1-1) アルゴリズムの改良:SPAで得られた軟値に対して適当なしきい値を設定し、軟値の大きさがしきい値よりも小さい場合には、軟値の大きさとしてしきい値の値を用いる方法を検討した。この方法により、しきい値よりも小さい軟値を避けることが可能となる。しかし、この方法では、特性改善は得られなかった。この成果は未発表である。(1-2) パリティ検査行列の改良:SPAの復号特性改善方法として、タナーグラフにおける長さ4のループを除去する方法がある。これをパリティ検査行列で考えると受信信号を持たないビットを追加して、パリティ検査行列が等価になるように変形する処理となる。このとき、追加ビットが多くなると、軟値が小さくなると推測し、追加ビットが少なくなるようにパリティ検査行列を変形する方法を検討した。その結果、従来よりも追加ビットを減らすことができた。これによる特性改善は未検討である。この成果は未発表である。 (2)は事前の検討から、ブロック符号のアプローチのほうが、畳み込み符号に対するものよりも良いと考えた。そこで、重なりを許容するスライディングウインドウを使って、畳み込み符号を短いブロック毎に区切って処理を行う方法を検討した。しかし、従来法よりも大きく特性が劣化してしまい、重なりを大きくしても、従来法に近い特性は得られなかった。この成果は未発表である。 前年度、検討した成果を 2014年電子情報通信学会総合大会で発表した。
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Research Products
(1 results)