2013 Fiscal Year Annual Research Report
無線秘密鍵共有方式のための可変指向性アンテナの研究
Project/Area Number |
23560452
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
大平 孝 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30395066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 秀幸 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00293754)
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Keywords | エスパアンテナ / 電波ゆらぎ / 無線秘密鍵 / 情報セキュリティ |
Research Abstract |
本研究は電波のゆらぎを用いた無線鍵生成・共有方式(電波ゆらぎ方式)の秘匿性を飛躍的に向上させうる可変指向性アンテナを開発する.広範囲での無線システムの情報セキュリティ向上を,スティックサイズのアンテナを小型携帯端末などのハードウェアに挿入するプラグアンドプレイだけで,誰もが簡単に得ることができることを目指している. 23年度)電波ゆらぎ方式の秘匿性を高めるアンテナ設計指針の提案,有効性の検証,および可変指向性アンテナ測定法である空間分布イミタンス行列法を提案,を遂行した.結果,秘匿性向上に有用な設計指針RDC(Reactance Domain Correlation)を作成することに成功した.24年度),23年度に提案したRDCを用いて,可変指向性アンテナの1つであるエスパアンテナの可変性能と秘匿性の関係を明らかにした.2台ある正規局のうち,両側にエスパアンテナを搭載した場合と片側のみエスパアンテナを搭載した場合において,アンテナの制御素子数の和が等しいとき,両条件ともに同じ秘匿性が得られることを発見した.RDCを用いてスティックサイズの小型なUSBスティック型エスパアンテナの設計試作に成功した.エスパアンテナ,総受信回路,マイコン,USBインターフェース,指向性制御回路を1枚プリント基板上に実装した.25年度)試作したUSBスティック型エスパアンテナを用いて電波ゆらぎ方式鍵生成共有システムがプラグアンドプレイできるシステムの構築に成功した.電波ゆらぎ方式鍵生成共有システムの秘匿性を向上する信号処理法の提案した.構築したシステムは屋内環境において128ビットの鍵を45秒で生成できた. 以上より,本研究では,電波ゆらぎ方式鍵生成共有システムが小型携帯端末等に実装できると共に,誰もが簡単に獲得できる,電波ゆらぎ方式の有用性を示した.今後は鍵生成速度の向上が課題である.
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Research Products
(5 results)