2013 Fiscal Year Annual Research Report
光アクセス網における反射型双方向ポンプラマン増幅の研究
Project/Area Number |
23560466
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
加島 宜雄 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (50306924)
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Keywords | アクセス網 / ラマン増幅 / PON / 光増幅 / 光伝送 / ホールアシストファイバ / シングルモードファイバ |
Research Abstract |
3年目の平成25年度では、10G-EPON(XG-PON)の高度化(長距離化、分岐数拡大)のために単なる分布ラマン増幅(DRA)だけでなく下り信号光にたいしてEDF(Er-doped fiber)をインラインに使用する事、上り信号光にたいして集中ラマン増幅(LRA)を使用する事のPONにおけるハイブリッドラマン増幅を提案し、これの基本的な検討を理論的(OSNRの計算など)および実験的(利得、2.5Gbpsおよび10Gbpsでの伝送誤り率の測定など)に行った。この結果、提案したハイブリッドラマン増幅では増幅にほぼ応じた光線路損失を許容出来る、すなわち長距離化、分岐数拡大が図れる事を明らかにした。 また、分布ラマン増幅を光線路に提供する場合の懸案事項である接続点での多重反射の影響(マルチパス干渉;MPI)の影響について理論的、実験的に検討した。検討対象のアクセス系では中継系と異なり接続数が多数存在するので実用上この課題は重要である。検討の結果MPIで当然伝送特性は劣化するが、1dBのパワーペナルテイで評価した場合、現状の接続技術で問題にならないと結論した。実験は現実の色々な光線路状況をすべて網羅する事は出来ないので今後さらなる検討が必要であるが、問題ないと考えている。 さらにハイブリッドラマン増幅で使用するLRAの光ファイバについて検討し、ファイバフーズの観点、コンパクトなアンプの実現(短いファイバ)の観点からポンプレーザ出力が高い時にHAF(ホールアシストファイバ)が適するので、高いΔのその使用を提案した。
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