2012 Fiscal Year Research-status Report
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23560471
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松本 充司 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00287997)
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Keywords | 照明光通信 / 可視光通信 / 赤外線通信 / 屋内近距離通信 / Personal Area Lan / 低速位置情報通信 / 相互接続 / 国際情報交流 |
Research Abstract |
照明光通信では目に見えない速度で点滅させ情報を送信する.照明しながら情報を伝送する二面性を有している. LEDを利用する研究は各種研究され,実験例はあるが,未だ,実用的なシステムは存在していない.IEEEでは標準化も実現したが,実験による確認ができていないため,標準化による商用化に進んでいない. LEDを実用的な通信システムに使用するためには,通信方式の確定,ちらつきの条件の明確化,太陽光等の雑音環境下でのデータの信頼性,他の光関連システムとの相互接続(インタオペラビリティ)を確定することが必要である. 平成23年度より,LEDを利用するシステムモデルの検討,各種システムの調査,低速通信速度での予備検討を進めてきた.平成24年度は更に関連システムの調査を続け,現在利用されている光通信システムのプロトコルの調査を行った.具体的には照明光通信の中でも低速域に着目し,照明光通信の実験を行い,伝送特性などを評価すると共に,低速照明光通信で存在するちらつきについて評価した.ついで,LED照明器具についての基本特性を測定し,また照明光通信を低速で行う際の必要条件であるちらつきの回避のための実験を行った.さらに,照明光通信を受光器(フォトダイオード)に対して送信し,ビットエラーレートテスタを用いてビット誤り率を測定し,照明光通信システムにおける伝送品質を評価した.室内可視光通信のビット誤り率による伝送品質,ちらつきとビット誤り率について実験により評価した. 低速の照明光通信におけるちらつきは,1kbps以内の低速域においてもPPM変調方式を利用することで,かなり軽減できると明瞭になった. また,低速の照明光通信の場合,ビット誤り率は受信回路にフィルタをかけることで軽減され,室内の他の照明光による外乱光が発生している状況においても,照明光通信が十分に可能であることが明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに低ビットレートの照明光通信については明確になった. インタオペラビリティについては,可視光通信(約5Mbps)と赤外線通信(5Gbps)の通信速度の調査を行った.なお、その速度差が大きな違いがあることからこのプロ所アーキテクチャについては通信環境,適用領域の明確化が必要なことが分かった. より広範囲な技術調査が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
赤外線通信ではホログラム等の3次元通信をも可能とする高速化の方向に向かっている反面,可視光(照明光通信)では位置情報の提供等,比較的中低速な通信でカバーされる.この通信環境を考慮した整合性を検討する. なお、研究代表者は国内可視光通信コンソーシアム副会長職を務めているおよび世界赤外線データ教会のVice Presidentに推薦されている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度はより幅広く技術庁を行いこと.および研究成果を国内外に発表するため,旅費にへの充当が予想される.
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Research Products
(5 results)