2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23560473
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嶋本 薫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80235639)
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Keywords | UAV / 無線通信 / 非常時通信 / 衛星通信 / 無人機 |
Research Abstract |
本研究では,危険区域でも飛行可能な無人機(UAV)を利用することで,災害現場上空を飛行させ,空中映像だけでなく,センサ技術を用いた行方不明者探索を可能とするシステムの構築に関する研究を行った。主に,UAVはアメリカや中国のように偵察機として一般的に用いられているが,本稿ではセンサ技術を用いた探索機として利用するモデルを提案した。提案モデルとして,腕時計型トランスポンダとUAVとの信号やりとりから行方不明者位置特定システム構築を行い、実際に,腕時計型トランスポンダアンテナ製作評価をはじめ,UAV-センサ間における伝送成功率,平均伝送遅延,ビット誤り率,パケット誤り率といった通信品質評価も行った。更に、衛星を含めた広域のWSN-UAVシステムにおける実験システムモデル提案と腕時計型トランスポンダアンテナ製作評価を行った。また,災害現場を想定した通信品質悪化を最小限に抑えるためMACプロトコルを取り入れた最適センサフレーム選択方式により伝送成功率の向上,伝送遅延の低減,更に、パケット誤り率の最小に抑える事ができた。地上との通信における様々な問題やトレードオフの関係性を取り上げ、実験により得られたK-Factorと周波数帯は,本研究における通信評価を行うための重要なパラメータ材料となる。また,提案手法によるMACプロトコル活用によりUAVを利用した数多くの無線センサネットワークアプリケーションに新規性をもたらすことが可能であることを示した。
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