2012 Fiscal Year Research-status Report
グローバル生産のためのサプライチェーンを対象とした同時最適化システムの開発
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23560484
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西 竜志 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (10335581)
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Keywords | グローバルサプライチェーン / 生産計画 / 不確実需要 / 契約決定 / 同時最適化 / 外部近似法 / 混合整数非線形計画問題 / 国際輸送問題 |
Research Abstract |
本研究は, グローバル生産のためのサプライチェーン計画問題に対する同時最適化手法に関する研究であり, 平成24年度の研究実績および得られた知見は以下に示すとおりである. 1.カナダのWindsor大学から外国人招へい研究者としてGuoqing Zhang教授を招へいし,グローバルサプライチェーンネットワークの設計と運用に関する共同研究を実施した. 2. グローバルサプライチェーンを対象として, 国内輸送と海外輸送を同時に考慮した分割集荷分割配送計画問題をモデル化し, 列生成法とヒューリスティックスを用いた解法を開発し,その有効性を確認した. 3. グローバルサプライチェーンにおいて想定されるサプライヤからの部品品質の不確実性と需要の不確実性を考慮したグローバル生産のためのサプライチェーンのモデル化とStackerberg Gameモデルに基づく解法を検討した.Stackerberg Game均衡を効率的に計算するためのアルゴリズムを開発した. 4. 生産計画と倉庫配置計画を同時最適化問題を混合整数計画問題として定式化し,ラグランジュ緩和に基づく同時最適化アルゴリズムを開発した.開発した手法を実問題に適用し,提案手法の優位性を数値実験により示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初に設定した2年目の課題をおおむね遂行し,研究成果としての論文も多数は出版,もしくは採録決定済みである.したがって,研究計画はおおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究にあたり,これまでに得られた研究成果の国際会議等での発表,および論文執筆を推進する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の見込み額と執行額は異なったが,研究計画に大きな変更はなく,前年度の研究費も含めて,当初の予定通りに研究を進めていく.今年度はグローバル生産のためのサプライチェーンにおける契約形態や最適化手法を比較し, 省エネルギー効果や環境評価を明らかにする. 昨年度に繰り越した外国旅費(600千円)と今年度の外国旅費(300千円), 国内旅費(100千円)を研究成果発表のため執行する. 海外大学の研究者との研究打合せのための研究打合せ旅費(150千円)を執行する. データサーバ用PC, 洋書等の物品(500千円)を執行する. ソフトウエア開発謝金(60千円)を執行する. 得られた成果を雑誌論文にまとめる. 論文別刷費用(250千円)を執行する.
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