2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23560522
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
山下 善之 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60200698)
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Keywords | プロセス制御 / 異常診断 / ディペンダブル制御 |
Research Abstract |
本研究は,化学プラントの運転時における各種の損失を極力少なくするために,高い信頼性を持った安全なプロセス制御システム(ディペンダブル・プロセス制御システム)を実現するための枠組みを構築することを目的としている.このシステムの実現によって,従来のシステムでは対応が困難であったような異常時における対応操作をも考慮した上での,高い信頼性と可用性,保守性,安全性を実現するプロセスシステムの設計を可能にする.その実現のたまには,「異常の検出・診断」と「プロセス制御」そして「全体の管理」の3つの基本要素を密接に関連させて研究することが不可欠である. 平成23年度は,「異常検出・診断」の手法として,定性的な挙動解析に基づく方法と非線形動的モデルに基づく方法を開発した.また,基礎となる「プロセス制御」に欠かせない新たなパラメーター同定手法を開発した. 平成24年度は,「異常の検出・診断」手法の1つであるモデルベース手法のための状態推定手法を開発し,その手法を応用した異常の検出・診断手法を開発した. また,「全体の管理」のための手法を整理して論文として発表した. 平成25年度は,それまでの研究をまとめるとともに,前年度までに開発した手法をコンピュータ上に実装してダイナミックシミュレータによってその有効性を検証した.さらに,全体を連携して動作させることによって,高い信頼性を持った安全なプロセス制御システムが実現可能であることを示した.
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Research Products
(4 results)