2013 Fiscal Year Annual Research Report
衛星リモートセンシングによる非線形波浪の水位分布を考慮した高精度波高推定法の開発
Project/Area Number |
23560607
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
泉宮 尊司 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60151429)
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Keywords | 非線形波浪 / リモートセンシング / 結合確率分布 / 水位分布 / 波高分布 / skewness / kurtosis |
Research Abstract |
本研究では,まず非線形パラメタskewness μ3とkurtosis μ4との関係を理論的および実験的に調べた.また広範囲な適用性を調べるために,離岸堤による反射波の非線形パラメタおよび水位・水面勾配の結合確率分布に与える影響についても調べている.さらに本研究では,非線形変換を利用した水位・水面勾配の結合確率分布を理論的に求めている.非線形変換ξ= ξ(Z1,Z2), ζ=ζ(Z1,Z2)を用いて,Stokes波列モデルによる水位と水面勾配の結合確率分布を理論的に求める式を提案した.具体的には,非線形波浪を関数Z1=(a/σ(a))cosψ,およびZ2=(a/σ(a))sinψの非線形関数として表し,無次元水位ξ=η/σ(η)および基準化水面勾配ζ=ηx/σ(ηx)の結合確率分布を,P(ξ, ζ)=P(Z1(ξ, ζ),Z2(ξ, ζ))|∂(Z1,Z2)/∂(ξ, ζ) |の関係式より求めた. この方法では,変換のJacobianを用いているが,算定結果も非負値であるため,Gram-Charlier級数を用いた方法のように負値をとることがないという利点を有している.Stokes波の3次近似を用いた場合の波形勾配によるp(η, ηx=0)の変化は,非線形パラメタである波形勾配が大きくなるほどGauss分布とは異なり,負の方へピークが変位する傾向にあることが分った.
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Research Products
(8 results)