2013 Fiscal Year Annual Research Report
3次元有限要素法による高強度RC柱・梁接合部の耐震性能評価法の開発
Project/Area Number |
23560662
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
柏崎 隆志 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40251178)
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Keywords | 建築構造・材料 / 防災 / 耐震 / コンクリート構造 |
Research Abstract |
近年、特に都市部を中心として40~50階建の超高層集合住宅が建設されているが、その多くは高強度コンクリートが使用された鉄筋コンクリート(RC)構造である。高強度コンクリートは、従来の普通強度コンクリートと比較して約5倍の強度(130~150N/mm2)を有する建築材料で、1990年代前半の旧建設省総プロ「New RCプロジェクト」の研究成果に基づき発展してきた。また、最近のRC構造設計の分野では、従来の許容応力度設計法から性能評価型設計法への移行が望まれている。これは、許容応力度設計法では不明確であった設計対象建物の耐震性能を明確にし、性能評価を的確に行うことを目標としている。 以上、高強度コンクリートの実用化、ならびに性能評価型設計法への移行にあたり、RC部材やRC建物の耐震性能を把握するための有効なアプローチとして、3次元有限要素法(3-D FEM)解析が注目されている。本研究では、高強度RC建物の3-D FEM解析のモデル開発と、さらにFEM解析を活用した耐震性能型設計法の開発について検討を行うことを目的とする。 平成25年度は、前年度に実施した高強度RC柱・梁接合部のFEM解析結果を活用し、柱・梁接合部の耐震性能評価法の開発を行った。すわなち、FEM解析から得られるコンクリートや鉄筋の内部応力、ひずみ等のデータを利用し、ひび割れや損傷状況、鉄筋降伏状況等を視覚化して定量的に把握し、RC構造物の耐震性能評価法の開発を行った。
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