2011 Fiscal Year Research-status Report
層状地盤における杭基礎先端の荷重と沈下量関係の評価方法の開発
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23560686
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
山崎 雅弘 岡山理科大学, 工学部, 教授 (60240826)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 杭 / 先端支持力 / 層状地盤 / 模型杭 |
Research Abstract |
平成23年度の研究計画を以下に示す。1.模型杭載荷試験装置の設計および製作を行う。2.第2層の人工地盤の材料を選定し人工地盤を製作する。3.実験のパラメータは、第1層砂地盤の砂の相対密度と層厚、第2層人工地盤の層厚(剛性)である。平成23年度については、第1層層厚は杭径を等しい場合について、第2層人工地盤の層厚1種類について試行実験を行い、実験装置の調整を行う。4.FEM解析を用いて実験結果をシミュレーションできるモデル(地盤の剛性・強度パラメータなど)を同定する。本研究は,研究計画1の模型杭載荷試験装置が必須の物品であること,23年度の全体予算が9月末まで確定しなかったことから,研究を実質的に開始したのは10月からであった。このため,今年度の研究は研究計画より遅れている。研究実績概要を研究計画の1から4に対応させて以下に示す。1の模型杭載荷試験装置の設計および製作については完了した。装置は平成24年1月27日に納入され,その後,試験装置の試運転を開始し,調整などを行っている段階である。2と3については装置が動作した後に実施可能な内容であるため,まだ未実施である。試験装置の調整後実施の予定である。4のシミュレーションモデル(砂地盤と人工地盤のパラメータの決定)については,砂地盤についてはデータを収集済みである。人工地盤のパラメータについては人工地盤の製作(研究計画2)後に室内試験等の結果に基づいて確定する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予算全体の確定が9月末となったため,模型杭載荷装置の設計と仕様決定作業を10月から開始した。模型杭載荷装置が必須の実験的研究であるため,全体的に計画が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
(平成24年度)1.第1層の砂地盤の製作手法を確立する。2.第2層の人工地盤の材料を選定し人工地盤を製作する。3.第1層砂地盤の層厚または第2層の剛性をパラメータとした載荷試験を行う。4.載荷試験結果をシミュレーションできるFEM解析モデルを構築する。(平成25年)1.追加実験を行う。2.構築した解析モデルを用いて,パラメトリックスタディを行う。3.実験結果と解析結果に基づいて,層状地盤における杭基礎先端の荷重と沈下量関係の評価方法を提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験装置の第1層砂地盤の製作手法として空中落下方式がある。この方法を実施するための物品に30万円(30/0)。実験の消耗品に40万円(20/20)。データ整理用ソフト等に10万円(0/10),報告書作成等に10万円(0/10)。計90万円(50/40)を使用する予定。ただし,( / )の表記は平成24年度と平成25年の使用予定内訳を示す。
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