2013 Fiscal Year Annual Research Report
歴史博物館の建築展示を活用した体験型住教育プログラムの構築
Project/Area Number |
23560725
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
碓田 智子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70273000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 直樹 大阪市立大学, 生活科学研究科, 名誉教授(Emeritus Professor) (40159025)
増田 亜樹 大阪人間科学大学, 人間科学部, 助教(Research Associate) (50441126)
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Keywords | 歴史博物館 / 建築展示 / 住教育 / 学習支援 |
Research Abstract |
最終年度となる平成25年は、江戸時代の町家と町並みの再現展示を持つ大阪市立住まいのミュ-ジアムの常設展示室において、体験型住教育プログラムのモデル実践を行った。また、歴史博物館の建築展示や野外博物館の民家展示等について補足調査を実施し、研究全体のまとめを行った。 1.歴史博物館の建築展示とそれを活用した学習支援 1)都道府県立などの公立博物館72館のうち47館に、計108の実物大の建築展示が確認できた。実物大の建築展示には、地域固有の建築様式や既に見られなくなった過去の建築物なども含まれる。それらを展示室で学習できることに、歴史博物館での建築展示の役割があると考えられた。2)韓国の歴史博物館の建築展示:補足調査として、国立中央博物館、ソウル歴史博物館、国立民俗博物館韓国民俗村、ロッテワールド民俗村などの現地調査を行った。韓国の歴史博物館でも模型に加えて、実物大の建築展示がみられるが、北欧の博物館に比してスタッフによる人を介した学習支援が少なく、デジタル媒体による学習支援の導入が進んでいることが確認できた。 2.大阪市立住まいのミュージアムをモデルにした住教育プログラムの実践と評価 1)「夏休み まちなみ探偵団一日入門」(平成25年8月21日実施):小学校5・6年生を対象とした学習プログラムを実施した結果、展示室内での小学生の関心は町家などの建築よりも生活道具などの展示物に向かう傾向が窺えた。2)「町家の住人たちと体験する遊・職・住」(平成25年11月30日・12月1日実施):大学生が学習支援を行う側になり、一般来館者を対象に住まいと暮らしに関する学習を促すプログラムを試行した。また、学生の報告などから学習支援の評価を行った。3)大学生を対象とする学習支援:昨年度に引き続き、学習支援の方法の違いによって学生の建築展示への理解度が異なることを検証した。
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Research Products
(4 results)