2012 Fiscal Year Research-status Report
一般市街地における景観形成行動を支援する市民参加型都市景観データベース技術の開発
Project/Area Number |
23560730
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
饗庭 伸 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (50308186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 史子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (80297613)
真鍋 陸太郎 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30302780)
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Keywords | 景観 / 一般市街地 / データベース |
Research Abstract |
1)ウェブベースの景観脳づくり支援システムの開発/H23年度に十分に開発できなかった、ウェブベースのシステムを開発した。具体的にはインターフェイスを全面的に改良したシステムとし、PCによるデータ修正を可能にする機能を開発した。 2)景観脳づくり支援システムを活用した市民ワークショップ手法の開発/1)を活用した社会実験を行った。具体的には三鷹市内において、不特定の参加者を募り、当システムを活用して景観のデータを入力する実験イベントを4回開催した。 3)景観形成行動支援システムの開発/開発に着手した。データベースで得られるデータを、建築設計に活かすための、データ抽出手法の検討と検証を行った。 また、研究成果については、日本建築学会大会にて発表を行ったほか、The 8th International Conference of the Pacific Rim Community Design Network(2012年9月 韓国ソウル大学にて開催)にて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
システムの開発は予定通りに進んでいる。特に社会実験を行って使用感も含めた検証を行ったが、ミスの無い運用が出来ている。 一方で、社会実験を開催しても、十分な参加者が集まらず、データも600件程度に留まっている。景観形成行動支援システムの開発に際しては、集まったデータをもとに景観形成行動支援の情報を作成する事となり、その妥当性の向上のためには集まったデータの量と質が課題となり、現時点では不十分である。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の3点を 1 システムの引き続きの改良。様々な現場において社会実験を行ってシステムを検証し、不備な箇所の部分的な改善を引き続き行う。 2 データの収集。様々な現場での社会実験を通じて、データを収集し、データをもとにした景観形成行動支援の妥当性の向上につとめる。 3 景観形成行動支援システムの開発。ウェブサイト上で開発している景観脳育成支援システムの完成、および建築設計に活かすための、データ抽出システムの開発を行う。 4 研究成果の発表。都市計画におけるコンピューター利用についての国際学会(13th edition of the International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management (CUPUM))において研究成果を発表する。また、国内においても日本建築学会で発表を行うほか、景観行政に関する実務者を集めた研究会等を開催し、システムについての意見交換を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品費を計画より抑えることができたため、当該助成金(繰り越し額)が生じた。 300千円をシステム開発および修正の委託費に使用する。 330千円を学会発表旅費に使用する。
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Research Products
(5 results)