2012 Fiscal Year Research-status Report
インターンシップを中心とする建設現場人材教育に関する研究
Project/Area Number |
23560737
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Research Institution | Institute of Technologists |
Principal Investigator |
三原 斉 ものつくり大学, 技能工芸学部, 教授 (90337684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 倬郎 工学院大学, 建築学部, 教授 (50011185)
鈴木 光 ものつくり大学, 技能工芸学部, 特別客員教授 (00601262)
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Keywords | インターンシップ / 施工管理技術者教育 / 登録基幹技能者教育 / 生産系技術者教育 / 建築技術者教育 / 建築技能者教育 / 建築生産 / 建築構法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学や専門学校等の教育機関でのインターンシップ制度における、生産現場での仕事をそのまま体験できると考えられている教育の状況を確認し、その教育効果をとりまとめたものに基づき、施工管理技術者や上級技能者を育成するための方法を確立し新しい教育方法に対応した教育内容を構築することである。本研究では、まず、全国の大学の建築系学科におけるインターンシップの状況に関する調査を行うために、各大学にアンケートを実施し、施工管理技術者および建築技能者教育の内容を把握した。次に、総合工事業および専門工事業へのインターンシップの状況および就職した卒業生の現在の仕事の内容と状況の把握に関する調査を行うために、各企業または団体にアンケートを実施した。 1.全国の建築系大学におけるインターンシップ教育の概要,インターンシップを中心とする建設現場人材教育に関する研究その1,第28回建築生産シンポジウム論文集pp.197-204 ,2012.7,(社)日本建築学会 2.A Study on New Construction Techniques and Skills Training with Focus on the Plastering Subcontractor in Japan.Proceedings of ARCOM 2012. 2012.9.3-5, pp.223-233,The University of Edinburgh. 3.【論文賞】A Study on a New Method for Training Building Work Process Supervisors through Internships in Japan.Proceedings of CRIOCM 2012. 2012.11.17-18,CM6-1pp.1-12,Shenzhen University.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の研究の達成度は、100%である。これは、以下の2項目に関するアンケート調査を実施し、これに基づき、建築学会や海外における国際会議に発表を行い、成果を収めることが出来たからである。 1.全国の大学の建築系学科におけるインターンシップの状況に関する調査,2.総合工事業および専門工事業へのインターンシップの状況に関する調査 建築系学科のある大学への調査票の回収状況(52大学/229大学中 回収率 22.7%)、ゼネコンへの調査票の回収状況(25社/145社中 回収率 17.2%)、ハウスメーカーへの調査票の回収状況(4社/19社中 回収率 21.1%)、工務店への調査票の回収状況(14社/187 社中 回収率 7.5%)、サブコンへの調査票の回収状況(97社/370社中 回収率 26.2%)2012年11月中国深セン大学において行われた建設管理国際会議CRIOCM2012において、私が投稿し発表を行った論文が、論文賞に選ばれ表彰された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度 1.インターンシップの教育効果と新しい技術技能教育の評価(ここでは、各総合工事業の施工管理技術者や各専門工事業の上級技能者の仕事の状況を踏まえて、その教育効果をとりまとめ、新しい技術技能教育に関する評価を行う。) 2.連携教育の重要性と新しい技術技能教育の方法と内容の構築(ここでは、総合工事業または専門工事業と連携して行うインターンシップ型教育の重要性を検証し、これまでの調査の結果を総合的にとりまとめ、新しい建築技術技能教育の方法と内容の構築を行い、新たな現場人材を育成するための教育の基礎データとして提示する。また、国外の建設現場人材教育に関して、現地調査を踏まえ比較研究する。) 3.具体的な研究内容は、英国のレディング大学中心とする建設マネジメント教育を行っている英国の大学のカリキュラムを調査し、日本のマネジメント教育と比較する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は以下1~3の調査・研究を行うために次の研究費の使用を必要としている。物品費200,000円、旅費400,000円、謝金100,000円、その他200,000円、直接費計900,000円。 1.英国における建設工事業および専門工事業の現場人材育成に関する教育に関する調査(大手5社および中小地方企業数社の施工管理技術者教育の内容ヒアリング調査を行う。また、専門工事業団体の各登録基幹技能者教育の内容についてヒアリング調査を行う。その後、現場人材育成に関する教育機関との連携教育の状況に関してとりまとめる。また、日本の建設現場人材教育に関して、現地調査を踏まえ、比較研究する。)2.英国におけるインターンシップの実施の有無に対するその後の総合工事業の施工管理技術者や専門工事業の上級技能者の仕事の状況の調査を行う。 3.インターンシップの実施の有無に対する教育効果の比較と教育方法と内容に関する検討(ここでは、日本と英国を比較し、各建設工事業の施工管理技術者や各専門工事業の上級技能者の仕事の状況を踏まえて、その教育効果の比較と教育方法と内容に関する検討を行う。)
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