2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの発展途上国の都市における街路空間利用形態に関する事例的調査・分析
Project/Area Number |
23560743
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
坪井 善道 日本大学, 生産工学部, 研究員 (70120508)
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Keywords | 自然環境 / コミュニティ空間 / 外部空間利用形態 / コミュニティ意識 / ヒアリング / 環境共生 / 発展途上国 / 高齢者の介護 |
Research Abstract |
- 24年度までに実施した現地調査(カンボジア・シェムリアップ地域2回および台湾・台北市1回)は、「アジアの発展途上国」に限定し調査を実施した。25年度はアジアの国との共通点あるいは違いを考察してみることも必要であるとのことで欧米の先進国を調査対象にした。そこで、日本と同様に高齢化が進展し、また街路・広場など歴史的に形成されてきた外部空間を日常的にコミュニケーションの場として利用する習慣を有するイタリア国民の意識調査を実施するため、イタリア・ミラノ在住の日本人(ブレア美術館大学教授)に予備的調査をしていただいた。しかし、イタリアは治安状態がかなり悪化しており、ヒアリング調査も警戒される他行政手続きの手間がかかる、さらに老人が外出しなくなっている等により調査は困難であろうとのことであった。かつ、連携研究者2名との調査日程の調整がつかず25年度調査は見送らざるを得なかった。 - 25年度の研究実績は下記の通りである。 ・2013年度日本建築学会大会(北海道)口頭発表:発表番号6112・第46回(25年度)日本大学生産工学部学術講演会講演発表:7-3(発表梗概は調査にご協力いただいた中国科技大学の徐淵静、周世璋、李東名、孫啓榕、顔敏傑の各先生にお送りした。)・審査中論文(26年4月9日投稿)・カンボジア調査結果は下記の論文として審査中である。 社)日本建築学会計画系論文集 論文ID:AIJ1404075-06 - 23年度~25年度の研究成果 日常生活行動における《多様な外部空間の利用形態》が,コミュティ意識の形成・維持,および生計の維持に関わっていることが確認された。また,そのためには自然条件を日常活空間に取り込むこと,すなわち《(自然と共生するコミュニティ空間》を形成・維持することが自ずとコミュニティ意識を高め,かつ,持続していくために重要な指針になることが今回の調査で明らかになった。
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Research Products
(2 results)