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2011 Fiscal Year Research-status Report

都市空間の集約再編手法による人口減少都市の計画・デザインとガバナンスの日米欧調査

Research Project

Project/Area Number 23560753
Research InstitutionMeijo University

Principal Investigator

海道 清信  名城大学, 都市情報学部, 教授 (80278332)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywordsシュリンキングシティ / コンパクトシティ / ドイツ / 人口減少 / ガバナンス
Research Abstract

平成23年度は、おおむね当初計画通り推進した。まず、海外調査については、滋賀県立大学の水原渉教授に調査協力を依頼して、2011年9月3日より9月20日まで、現地調査を実施した。旧東ドイツ地域の諸都市(コトブス市、ライプチッヒ市、ロストック市など)を訪問して、行政担当者と住宅会社にインタビュー調査を行った。また、シュリンキングシティ研究者(バウハウスのOswald教授、IRS研究所のBernt博士など)と面談して、シュリンキングシティを巡る状況、研究動向などについて、聴取し意見交換を行った。 国内の動向については、国勢調査の長期データの整備を行った。具体的には、全市町村の人口、世帯数データを市町村合併を考慮してエクセル形式で整理ができたので、今後の解析の基礎データとすることができた。2012年2月27日に静岡県藤枝市、3月11-13日に石川県輪島市、珠洲市を現地調査した。研究発表については、都市住宅学会全国大会(名古屋、2011.12.11)におけるワークショップ「縮小時代を迎えたニュータウンの展望」での口頭発表・議論、日本建築学会2011年大会(東京、2011.08.25)における都市計画部門PD「スマートシュリンクと空間管理」における口頭発表、都市住宅学会中部支部研究会での発表(2011年2月21日)などを行った。建築学会PD用資料集に「人口減少社会の持続可能な都市形態-シュリンキングシティとコンパクトシティ-」、区画整理士会報に「コンパクトシティ再考」を掲載した。また、研究論文作成の準備を進めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請書では本研究の目的を下記のように定めている「我が国でもめざすべき将来都市像として位置づけられるようになった「コンパクトシティ」の実現手法や課題を、都市人口減少過程における計画・空間デザイン手法及び事業実施体制(地域ガバナンス)の視点から、考察する。そのため、急速な人口減少過程を経て、都市再生に成果を上げている米欧のコンパクト化事例、具体的にはデトロイト等アメリカ産業都市、コトブス等旧東ドイツ諸都市、マンチェスター等イギリス旧工業都市、及び我が国の人口減少都市を実地に調査する。比較調査によって、(1)都市空間のコンパクト化デザイン、(2)計画・実現過程における都市圏と中心都市の関係、(3)公共・民間・市民等各セクターの役割と協働の新しい方向を明らかにする。」 平成23年度は4年間の研究期間の初年度として、ドイツの現地調査と我が国の長期データの整理および典型都市の概略現地調査を行った。おおむね、計画通りの進行がはかられていると考えられる。研究全体の目的達成からすれば、20%程度ではないかと考えられる。その理由としては、海外調査が3カ国のうち一カ国で実施したが、今後資料の解読や解析、考察を進める必要があること、国内調査についてはデータ整理が進んだ状況であるが、実地調査はまだとば口にとどまっているためである。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は、イギリスの人口減少都市の現地調査を実施する予定である。イングランド北部の旧工業都市は多くの都市が人口減少を経験してきたが、1990年代からの都市再生の取り組みが成果を上げている都市も見られる。そこで、マンチェスターなど人口回復している都市と都市圏を中心に現地の行政、民間組織への調査を実施する。23年度に実施したドイツ調査のとりまとめを、地域ガバナンス、都市構造ビジョン、都市圏都中心都市との関連などを整理、解析・考察する。 日本については、統計解析を進めるとともに、典型都市、地域について、現地調査を実施する。統計解析では、国勢調査による長期的な人口、世帯数変化を、特に中心都市と周辺との関連の時間的な推移と今後の予測を軸に、都市、都市圏の特性との関連で解析する予定である。また、空家の発生との関連でも考察する。典型都市調査では人口減少の空間的な現れ、自治体の施策など。特に空き地空家問題について焦点を当てる予定である。 海外文献や国内の研究も踏まえた研究全体の仮説的なフレームを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

国内外の調査旅費を中心とする。データ解析のための統計データの整備を進める。必要な消耗品、文献収集などにも、一部支出する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2011

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 持続可能な郊外住宅地マネージメント 桜ヶ丘ハイツ40年の物語2011

    • Author(s)
      海道 清信
    • Journal Title

      家とまちなみ

      Volume: 64 Pages: 20,34

  • [Journal Article] コンパクトシティを再考する2011

    • Author(s)
      海道 清信
    • Journal Title

      区画整理士会報

      Volume: 153 Pages: 5,10

  • [Presentation] 人口減少社会の持続可能な都市形態 -シュリンキングシティとコンパクトシティ-2011

    • Author(s)
      海道 清信
    • Organizer
      日本建築学会
    • Place of Presentation
      日本建築学会全国大会PD(早稲田大学)
    • Year and Date
      2011年8月25日
  • [Presentation] ニュータウン再生の取組み2011

    • Author(s)
      海道 清信
    • Organizer
      都市住宅学会
    • Place of Presentation
      都市住宅学会全国大会WS(名城大学)
    • Year and Date
      2011年12月10日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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