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2012 Fiscal Year Research-status Report

定性的・裁量的内容を重視したデザインガイドラインの策定過程と審査方法の調査と提案

Research Project

Project/Area Number 23560759
Research InstitutionGifu National College of Technology

Principal Investigator

鶴田 佳子  岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90223081)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 海道 清信  名城大学, 都市情報学部, 教授 (80278332)
Keywords景観法 / デザインガイドライン / 審査方法 / 策定過程 / 定性的基準 / 裁量性
Research Abstract

1.景観法の運用実態
全国303都市の景観計画の内容およびその策定過程について調査し、景観計画の内容については、地域の個性が反映できるよう条例で規制内容を柔軟に決めることができるという景観法の主旨を受けて景観計画区域・景観形成基準において多様な内容であることが確認できた。そういった多様性を生んだ背景として景観計画の策定経緯との関係を考察した結果、景観計画区域の定め方においては景観法以前の行政の取り組みや住民参加との関係性が読み取れた。また、住民による景観への意識の高さが行政の取り組みや住民参加を促すのに大きな要因となることも確認できた。
また景観形成基準への適合性の審査方法については、全国303自治体の中から、先進的な取り組みを行っている9自治体担当者へのインタビュー調査を実施し、景観形成基準への適合性の審査の実務的な対応と課題を明らかにした。
2.アメリカ諸都市におけるデザインガイドラインの審査方法
サンフランシスコ市のデザインレビュー運用実態とレビュー申請対象事例について、インタビュー調査とインターネット資料より把握した。その結果、申請→デザインレビュー→公告・DR申請→DRという基本的な土地利用承認プロセスの中で、実際の運用にあたっては、極力、DRに持ち越さないために、予備申請で住民を交えた話し合い、DR申請後のRDTによるレビューが綿密に実施されていることがわかった。サンフランシスコでは戸建住宅が密接している状況下で、DR申請は隣家の居住者によるもので、申請者の意見の正当性はRDTによってレビューされ、個人的・恣意的意見は排除される仕組みとなっていることがわかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成24年度についてほぼ順調に進展したが、平成23年度にやや遅れたため全体としてはやや遅れた進捗状況になっている。
1.景観法の運用実態
景観計画・景観形成基準については、その内容および景観形成基準への適合性の審査方法について把握できたが、景観計画・景観形成基準の策定過程はインターネット調査どまりであり、また景観地区の調査はできなった。
2.アメリカ諸都市におけるデザインガイドラインの審査方法
インタビュー調査を実施したことにより、デザインレビューの意義、問題点、審査体制等、デザインレビューのより具体的な運用実態を把握することができた。また、サンフランシスコ市とサンノゼ市についてはデザインレビュー対象プロジェクトの事例分析を行い、特にサンフランシスコについてはそのデザインレビューシステムの効果を検証することができた。

Strategy for Future Research Activity

1.景観法の運用実態
景観地区(全国約30地区)の計画内容および認定制度の運用実態について、インターネット資料および自治体へのインタビュー調査から把握するとともに、景観計画・景観形成基準についても、その策定過程で積極的な住民参加を実施した自治体へのインタビュー調査を通して、計画内容や審査方法との関係性をさらに追及する。
2.アメリカ諸都市におけるデザインガイドラインの審査方法
サンノゼ市について、さらにデザインレビュー対象プロジェクトの事例分析を継続して実施して、デザインレビューシステムの効果を検証する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

・景観計画の認定制度の運用実態を把握する自治体へのインタビュー調査のための国内旅費(70万/鶴田)
・景観計画・景観形成基準の策定過程を把握するための自治体へのインタビュー調査のための国内旅費(60万/鶴田・海道)
・研究成果の学会発表にかかわる経費(北海道2名 東京2名)(25万/鶴田・海道)
・消耗品(印刷・紙等)(15万)

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] アメリカ諸都市におけるデザインガイドラインの策定状況およびデザインレビュープロセスの比較考察-サンフランシスコ市・サンノゼ市・ポートランド市について-2012

    • Author(s)
      鶴田佳子・海道清信
    • Organizer
      日本建築学会学術講演梗概集
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      20120912-20120914

URL: 

Published: 2014-07-24  

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