2013 Fiscal Year Annual Research Report
人にやさしいガイドワイヤ、ステント、インプラント用ねじの量産化技術
Project/Area Number |
23560879
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
吉田 一也 東海大学, 工学部, 教授 (80147123)
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Keywords | 管 / ガイドワイヤ / ステント / インプラント用ねじ / 引抜き / チタン / 形状記憶合金 / マグネシウム合金 |
Research Abstract |
① 医療用極細ガイドワイヤの開発 現在ガイドワイヤの材料はステンレス鋼が多いが,生体適合性のある純チタン及び機能性があるNi-Ti形状記憶合金を用いて検討した。ダイヤモンドダイスを利用し、50ミクロン程度のマイクロガイドワイヤの製造が可能であることを明らかにした。最適なダイス形状、リダクション(断面減少率)および潤滑剤などの加工条件を検討した。特に細線になれば加工中の断線防止と良好な線くせ(直進性)のスペックが大切になるので、それらを満足させる条件を明確にした。 ② 新しい加工法(液体マンドレル引き)によるマグネシウムステントの製造 管の引抜きには空引き、プラグ引き、マンドレル引き、浮きプラグ引きなどがあるが各方法とも短所長所を持っている。マグネシウム合金材料は難加工材料であることから通常のプラグ引きができないことや、薄肉極細管の要求から、液体マンドレル引き(特許申請済 特願2006-002806)を提案し、実験した。マグネシウム合金、チタン、形状記憶合金の直径のφ4×t=0.4の管を用いてφ1×t=0.2に引き落とすことができた。また、管の引抜きFEM解析も行い、ステント製造時への多くの知見を得た。 ③ 安価でアレルギーを考慮した歯科用インプラント用ねじの開発 現在インプラントの材料にはチタン合金が使われているが、アレルギーの心配がある。本研究では、非アレルギ性として知られている純チタンを中心にインプラント用ねじを塑性加工(転造と圧造)で作成し、生体適合性と安価を満足させるねじ製造に挑戦した。ねじ素線は引抜きで行い、ねじ加工には、通常行われている安価な圧造と転造加工プロセスを選択し、実用として最も使われるM2の歯科用インプラントねじを作成した。ねじの機械的性質や疲労強度も確認し、品質の良いねじが製作出来た。
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Research Products
(2 results)