2013 Fiscal Year Annual Research Report
超音波を併用した超臨界二酸化炭素による新規バイオスカフォールド生体材料の創製
Project/Area Number |
23560913
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
三島 健司 福岡大学, 工学部, 准教授 (40190623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志村 英生 福岡大学, 医学部, 教授 (80178996)
入江 圭一 福岡大学, 加齢脳科学研究所, ポストドクター (50509669)
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Keywords | 国際情報交換 / 再生医療材料 / バイオスキャホルド / 超臨界 / 超音波 |
Research Abstract |
本研究では、生体適合性の高い二酸化炭素を機能性溶媒として利用し、バイオスカフォールド(細胞外マトリックス)の生成を試みた。二酸化炭素雰囲気の下で、豚などの異種哺乳動物の組織に超音波照射することで、細胞成分を除去し、再生医療に利用できるバイオスカフォールドの製造法を開発し、臨床応用を検討することを目的とした。23年度と24年度の研究で、異種哺乳動物の組織から拒絶反応の原因となる細胞成分を除去し、高い細胞密度を実現するバイオスカフォールド生体材料を製造する超臨界二酸化炭素超音波分散法の開発に成功した。25年度研究にて、マイクロX線CT にて生成した脱細胞臓器の構造データを求めた。 1)超臨界二酸化炭素中での超音波ならびに攪拌操作を応用し、細胞浸透性の高いナノバブルを組織の細胞内に導入後、ラットならびに豚組織から超臨界二酸化炭素存在下で細胞成分を分離し、成分分析を行った。2)ラットの生体組織の脱細胞化組織を用いて行った細胞増殖の知見をもとに、異種脱細胞化組織(細胞外マトリックス)を用いて、ラットの組織再生実験を行った。3)脱細胞化した組織について、マイクロX線CTをもちいて組織構造の断面写真を積層データとして収集した。 以上のような実験から、CO2を機能性溶媒として利用し、豚ならびにラットの異種哺乳動物の組織に超音波照射することで、細胞成分を除去し、再生医療に利用できるバイオスカフォールド(細胞外マトリックス)の製造に成功した。さらに、これを市販装置とするために、脱細胞化した組織について、マイクロX線CTをもちいて組織構造の断面写真を積層データとして収集したことで、再生医療用装置としてプロトタイプを製作することは、目的の達成度として十分評価できる。
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[Journal Article] Extraction of Luteolin and Apigenin from Leaves of Perilla Frutescens (L.) Britt. with Liquid Carbon Dioxide2014
Author(s)
Kenji Mishima, Ryo Kawakami, Haruo Yokota, Takunori Harada, Takafumi Kato, Hirofumi Kawamura, Kiyoshi Matsuyama,Salim Mustofa, Fauziyah Hasanah Yusraini Dian Inayati Siregar, Lily Surayya Eka Putri and Agus Salim
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Journal Title
Solvent Extr. Res. Dev., Jpn.
Volume: 21
Pages: 55 –63
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[Journal Article] Extraction of Xanthones from Pericarps of Garcinia mangostana Linn. with Supercritical Carbon Dioxide and Ethanol2013
Author(s)
Kenji Mishima, Ryo Kawakami, Haruo Yokota, Takunori Harada, Takafumi Kato, Keiichi Irie, Kenichi Mishima, Michihiro Fujiwara, Kiyoshi Matsuyama,Salim Mustofa and Agus Salim
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Journal Title
Solvent Extr. Res. Dev., Jpn
Volume: 20
Pages: 78-89
Peer Reviewed
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