2013 Fiscal Year Annual Research Report
バクテリア多面体オルガネラ蛋白質の相互作用機構の解明とその応用
Project/Area Number |
23560943
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
飛松 孝正 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (30188768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 光一 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (50379715)
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Keywords | バクテリア多面体オルガネラ / pduオルガネラ / ジオールデヒドラターゼ / タンパク質相互作用 |
Research Abstract |
1.ジオールデヒドラターゼ(DD)のβおよびγサブユニットのN 末端領域間の相互作用様式の解析 昨年度までに、DDのβとγサブユニットのN 末端領域がそれぞれ同種のサブユニットのN末端領域と相互作用していることを明らかにした。そこで、DDのβとγサブユニットのN 末端領域の相互作用が同種サブユニット間に限定されるのかそれともβとγサブユニット間にもみられるのかを明らかにする目的で、プルダウンアッセイ用にヒスチジンタグをC末にもつβやγサブユニットのN 末端領域ペプチドの発現系を構築した。これらのペプチドを用いてDDのβやγサブユニットのN 末端領域を付加したタンパク質との相互作用を解析したところ、βサブユニットとγサブユニットのN 末端領域間も相互作用していることが明らかになった。 2.二量体酵素の低溶解性化 DDのβやγサブユニットのN末端領域を付加すると四量体酵素が低溶解性化し、簡便に精製できることが示されていた。そこで、二量体酵素への適用化法を検討した。二量体酵素サブユニットのN末端領域を付加するだけでは低溶解性化できなかったが、N末端に加えてC末端にも適切なN末端領域付加することで、低溶解性化できることを明らかにした。 3.pduオルガネラ酵素間の相互作用の解析 pduオルガネラ酵素間の相互作用を調べるために、オルガネ酵素のC末にHisタグを付加し、オルガネラ移行シグナルを内在し最も大量に存在するDDとの相互作用の有無をプルダウンアッセイにより解析した。その結果、細胞質酵素といわれていたホスホトランスアシラーゼとの相互作用が確認され、この酵素がオルガネラ内に存在する可能性が示された。
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Research Products
(6 results)