2011 Fiscal Year Research-status Report
船舶からの一酸化二窒素排出実体把握と削減手法の評価
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23560971
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 美鶴 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 准教授 (10294258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 浩嗣 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (60199338)
柳 東勲 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (20608632)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 温室効果ガス |
Research Abstract |
温室効果ガスの一つである一酸化二窒素(N2O)について、船舶からの排出量を航行船舶での現場測定から定量的に把握することを目的に、航行中の船舶で排ガス中N2O濃度を測定した。神戸大学大学院海事科学研究科付属練習船「深江丸」において、停泊・錨泊・航行中に排ガス中・大気・海水中N2O濃度、機関運転状態や一般気象・海象項目を連続的に測定した。2航海で、瀬戸内海~対馬~太平洋を航行し、計15日間観測を行った。また、神戸大学深江キャンパスで大気中N2O濃度、一般気象項目の常時連続計測を行った。この結果、機関の運転状況及び燃焼状態に応じてN2O濃度が変化することが明らかになったが、排気温度にも依存するため、実験用機関を用いて基礎実験を行った。これらの結果は5月に開催される国際学会で発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度に計画していた実船実験は予定通り終了し、さらに予定外だが必要が生じた実験についても実施し、これらの結果を国際学会のプロシーディングにとりまとめた。また、次年度実施する実験準備も前倒しで実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度に、C重油使用船舶での実験を実施する。すでに実験日程は決定しており、準備中である。また2012年度後半から最終年度である2013年度にかけて、排煙処理システムを用いたN2O削減実験を行う。これらと平行して、船舶からのN2O排出量推定を行う。こらら研究成果は、随時国内外の学会等で発表し、学会誌に投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験に必要なハードウェアは揃っているため、標準ガスなどの消耗品を購入し、実験補助員を雇用して、実験を進める。また、成果発表のための旅費として使用する。
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