2012 Fiscal Year Research-status Report
船舶からの一酸化二窒素排出実体把握と削減手法の評価
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23560971
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 美鶴 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 准教授 (10294258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 浩嗣 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (60199338)
柳 東勲 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (20608632)
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Keywords | 温室効果ガス / 船舶 / 排ガス / 海洋 / IMO |
Research Abstract |
温室効果ガスの一つである一酸化二窒素(N2O)について、船舶からの排出量を航行船舶での現場測定から定量的に把握することを目的に、航行中の船舶で排ガス中N2O濃度を測定した。今年度は、C重油での実験を行うため、独立行政法人航海訓練所所有の練習船銀河丸及び青雲丸で実施した。 2航海で、出港(又は抜錨)~入港(投錨)の間、排ガス中のN2O、及び一般ガス成分の濃度、機関運転状態や一般気象・海象項目を連続的に測定した。また、数カ所で表層海水を採取し、神戸大学に持ち帰って海水中N2O濃度を測定した。また、C重油使用中に、機関の運転状態を変化させる実験も行った。 この結果、機関の運転状況及び燃焼状態に応じたN2O濃度変化、一般ガス成分との関連、及びA重油とC重油の差などが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通りに実船実験は終了し、解析も進んでいる。 排煙処理システムによる実験も計画が進んでおり、実施の目処が立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた実船実験は全て終了したので、詳細な解析を行い、順次公表する。 排煙処理システムによるN2O削減実験を実施し、これらの解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
標準ガスや排煙システム関係の消耗品を購入し、実験補助員を雇用して、実験を進める。 また、成果発表のための旅費として使用する。
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