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2013 Fiscal Year Annual Research Report

深海環境および資源探査用化学発光方式硫黄化合物センサーの開発

Research Project

Project/Area Number 23560976
Research InstitutionOsaka Institute of Technology

Principal Investigator

藤森 啓一  大阪工業大学, 工学部, 准教授 (70319573)

Keywords海底熱水 / 硫化水素 / 化学発光 / 探査
Research Abstract

硫化水素と還元性硫黄酸化物はともに化学発光を生じるために、分別定量を試みた。硫化水素は多くの重金属イオンと難溶性の硫化物を形成することから、重金属イオンを添加し、硫化水素の除去を試みた。海水が示すpH8においても、硫化物を生成するCu(II)イオンを選んだ。しかし、難溶性の硫化銅を形成するも、形成した硫化銅自身もしくは、硫化銅に吸着した硫化水素が化学発光を生じるために、生成した硫化銅を完全に除去する必要があった。硫化銅を除去するために凝集剤の添加などを検討したが、生成した硫化銅の粒径が小さいために、完全に沈降するのに数日かかることがわかった。以上のことから、難溶性の金属硫化物による除去は、困難だと考えた。
次いで、試料水を金属銅カラムに通液することにより、硫化水素を完全除去することを試みた。カラムに詰める銅の粒径を小さくすることで、硫化水素を完全に除去できることが判明した。しかし、他の還元性硫黄酸化物を銅カラムに通液すると硫化水素と同様に完全に除去された。銅が触媒となり試料中の溶存酸素により酸化されていると考えた。酸素を除去した水で試料水を調製した。化学発光法により測定を行ったが、銅カラムを通すと亜硫酸は検出されなかった。そこで、銅カラムを通した硫化水素水と亜硫酸水溶液を吸光光度法により測定した。化学発光法で測定した結果と同様に、硫化水素および亜硫酸は銅カラムを通すことで消失していた。硫化水素と還元性硫黄酸化物の分別定量については、今後とも検討していく必要がある結果となった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 含硫黄化合物による化学発光の研究2014

    • Author(s)
      藤森 啓一 ・ 岡田 聡 ・ 安野 維子 ・ 森内 隆代 ・ 澁谷 康彦
    • Organizer
      日本分析化学会第74回分析化学討論会
    • Place of Presentation
      日本大学工学部(郡山市)
    • Year and Date
      20140525-20140525
  • [Presentation] Tb錯体の増感化学発光を利用した海底熱水探査用硫化水素分析法の開発2013

    • Author(s)
      藤森 啓一・泉谷 玲・森内 隆代・澁谷 康彦・辻本 賢太・植田 正人・鈴江 崇彦・紀本 英志・岡村 慶
    • Organizer
      日本分析化学会第62年会
    • Place of Presentation
      近畿大学東大阪キャンパス(東大阪市)
    • Year and Date
      20130912-20130912

URL: 

Published: 2015-05-28  

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