2012 Fiscal Year Research-status Report
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23560978
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
松尾 宏平 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (00399528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 修平 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (80586686)
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Keywords | 成形技術 / 造船 / 曲面 / 微分幾何 |
Research Abstract |
平成24年度は、造船プレスによる非可展面の成形を定量的に再現する研究を行った。このため、造船用プレスシミュレータの開発を行った。これは汎用のプレス加工用弾塑性解析プログラムを造船プレスのプラクティスにカスタマイズしたもので、これによって造船所におけるプレス施工を計算機上で再現できるようになった。造船におけるプレスは、棒状のプレスヘッドを用いて1枚の板につき数十回プレスを繰り返す工程が取られるが、このようなプレス施工を簡便なインタフェースでシミュレートできるプレスシミュレータの開発は意義深い。また、これを用いたプレスシミュレーション計算を実施し、造船における条押しプレスを複数組み合わせることで、面全体の非可展面を成形する様子を定量的に再現できた。直線状のプレスでも、それを様々な位置・方向配置にて複数プレス組み合わせることで、本来ガス加工でつけるべき非可展成分をプレスのみで対応できることを定量的に示したことは、重要な研究の成果と考えている。今後、目的の非可展曲面が与えられた時にどのようなプレスの組み合わせをすればよいかの方案を求める、逆問題に取り組んでいく。 また、平成24年度においては、更なる非可展プレスを促進する観点から、新型のプレスヘッドの考案と実験用のミニモデルの製作を行った。新型プレスヘッドは、外板との設置面が皿形の形状になっており、プレス時、従来通りの曲げに加え、板の伸びによる強い非可展成形が期待できる。今後、この新型プレスヘッドを用いた面全体の非可展面の成形手法についても考察する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度(H23年度)は、研究代表者の海外留学のため、研究に若干の遅延があったが、今年度は当該研究に相当のエフォートを投入し、当初計画していた通りに研究進捗が挽回している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、様々なプレスの押しパターンを組み合わせて面全体の非可展形状を成形するためのプレス手法の理論的構築を行うとともに、実際の造船所での実用化を想定して、どのような外板に、どの程度の非可展プレスが適用できるかの見積りを行う。非可展プレスの理論体系の構築に併せて、その理論を実証するための実証実験についても実施する。平成25年度は本研究課題の最終年であるが、最終的な成果として、造船プレスによる非可展面成形の理論的構築、実際の造船所で適用する場合の適用範囲・効果等の見積もり、そして、非可展の成形を意図した「非可展リアルプレス線」を出力するシステム化の仕様を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主な費目として、プレスシミュレータの改良に関するシステム開発を計画している。また、曲げの実証実験を計画しており、そのための材料や加工費を計画している。
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Research Products
(1 results)