2013 Fiscal Year Annual Research Report
プラスチック高度リサイクリングのための界面性状制御とアドバンスドジグテクノロジー
Project/Area Number |
23560990
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 真由美 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10339690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣吉 直樹 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50250486)
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Keywords | 再資源化 / ジグ / プラスチック / 相互選別 |
Research Abstract |
本年は最終年度であり,これまでに得られたハイブリッドジグ処理の基礎検討の結果をもとに,連続処理試験を行った。連続試験では,産物の回収方式の開発が必要となる。そこで,浮遊状態に応じたハイブリッドジグ処理法(産物回収法)の開発を検討した。ハイブリッドジグでは,完全に浮遊する場合の産物回収と,気泡付着はするものの水中に漂う産物の回収,沈下産物の3つの回収が必要となる。そこで選別後期の部分にスクリーンを2段で設置して産物を3層に分離する手法を検討し,連続式装置の改良を行った。その結果,設置したスクリーンの下部の入り口付近では粒子層とスクリーンの間にスペースが空いてしまい,一部産物が排出方向に向かわず,今後,更なる改良が必要であることが分かった。総括試験として,ミックスプラスチックのアドバンスドジグ選別の検証を行った。各種使用済みプラスチックの,リバースジグ,RETAC ジグによる処理と,これらのジグでは処理困難なプラスチックの表面改質処理およびそのハイブリッドジグ選別を行った。RETAC,リバース,ハイブリッド,リバースハイブリッドを適切に組み合わせることで,プラスチック試料を種類別選別でき,ジグを中核に据えた総合的なプラスチックのマテリアルリサイクリングのための選別システムを構築できた。さらに,小型家電リサイクル法が施行されたことなどから,プリント基板や銅線などの混入したプラスチック主体の実破砕試料の処理も検討し,プリント基板や銅線の除去およびプラスチックの相互分離が可能であることを確認した。
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