2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23561009
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
石井 康友 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門 六ヶ所核融合研究所, 研究主幹 (70354579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮戸 直亮 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門 六ヶ所核融合研究所, 研究副主幹 (80370477)
松山 顕之 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門 六ヶ所核融合研究所, 任期付研究員 (90581075)
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Keywords | 電磁流体現象 / 非線形 / トカマク / プラズマ |
Research Abstract |
本年度は、これまで個別に開発してきたMHDコードの統合化を進めた。平衡に関してはトカマクプラズマ平衡を計算するmeudasコードタイプの平衡とmoment平衡の双方から初期平衡から平衡を読み込むことが可能となった。また、開放系プラズマの非線形挙動を調べるうえで重要となる有限抵抗シェルや制御コイルによるMHD制御等の機能も統合した。この非線形MHDシミュレーションコードを用いて、1)トロイダル・アルフベン振動の基本的性質のチェック、2)トロイダル結合を介した、2つのティアリングモードの相互作用による非線形不安定化過程のチェック、3)異なったヘリシティーを持つ外部搖動による強制磁気再結合過程の非線形シミュレーション研究を行った。 また、異なったヘリシティーを持つ外部搖動による強制磁気再結合過程の非線形シミュレーション研究(開放系プラズマにおける幾何学的結合効果の研究)においては、外部搖動と異なったヘリシティーを持つティアリング安定な共鳴面に、トロイダル結合効果により磁気島が強制的に励起される場合、外部搖動とは異なった位相で成長する事を明らかにした。高温プラズマでは抵抗値が小さくなるため、この位相差が大きくなり、また、励起される磁気島の幅が外部搖動や外部搖動と同一ヘリシティーを持つ磁気島と比較して小さくなる。このような非線形効果は磁気島発生に関する実験結果の解釈や外部コイルによるMHD制御に対して重要な新しい発見である。これらの研究成果をプラズマ核融合学会 第30回年会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は計算コードの開発も比較的順調に進み、開放系プラズマの非線形現象として特徴的な現象を見出すとともに物理機構の解明を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は計算コードの更なる改良、開発を行うともに、MHD-乱流相互作用、炉心プラズマ中のMHD現象がプラズマ対向壁に与える影響など、より広い物理過程を含む研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初は研究成果を海外の学会、ワークショップ等で発表する事を計画していたが、研究成果の解析等で遅れが生じており、国内外の学会等での積極的な成果情報の発信、情報収集などが行えず、執行する予算額が予定より少なくなった。H26年度は分担者を設定する事により研究の進展を図るとともに、国内外での研究成果の情報発信を活発に行い、計画に沿って予算を執行して行く予定である。 分担者を2名設定し、分担者が担当する担当分野の研究が効率よく進展するように必要な機材の購入、研究打ち合わせや学会発表の旅費を割り当てるとともに、H25年度の研究成果の解析を進めて、学会等での発表を積極的に行い、科研費の効率的に執行に努める。
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Research Products
(1 results)