2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23570011
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Research Institution | Otsuma Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
竹内 知子 (安東 知子) 大妻女子大学短期大学部, 家政科, 准教授 (20294548)
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Keywords | 局在化 / RNA / DNA領域 / pombe |
Research Abstract |
遺伝情報は、遺伝子の本体であるDNAからRNAに写し取られて発現する。したがって、RNAの細胞内局在化は、遺伝子発現を時空間的に制御するための重要な現象である。本研究は、我々が発見した多数の新規局在化RNAのうち、核内のDNA領域に局在するRNA群について、局在化に必要なRNA配列や局在化機構を明らかにすること、および局在化の生理的意義を解明することを目的とし、局在化RNAの全貌解明に貢献することを目指している。 本年度は、B1199の局在について、新たな実験環境の下で、タグーGFP法を用いて確認を行なった。バックグラウンドレベルが高く苦労したが、試行錯誤の末、たしかにDNA領域に局在を観察することができた。また、F958についても、同じく新たな実験環境の下でDNA領域への局在を確認することができた。F958については、引き続きゲノム上の局在化配列の破壊を目指して新たな実験を行ない、12個のマーカー陽性の候補株を得たが、PCRの結果、これらの中に目的の破壊株が含まれていないことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験環境の変化により、再現性の確認に時間を取られた。今年度は、過去に行なった実験の再現性の確認に成功したので、自信を持って研究を進めていきたい。 F958については、ゲノム上の局在化配列の破壊について、予想以上に苦労しており、引き続き努力を続けていくしかない。
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Strategy for Future Research Activity |
F958については、ゲノム上の局在化配列の破壊について、方法を変えて挑戦する。また、B1199とF958については、in situ hybridization法で、局在の検出を目指す。B1199とF958以外の残り6個の新規局在化RNAについて断片化を行ない、局在化配列を解析する。また、これらのDNA領域局在化RNAについて、局在化配列を比較し、長さや配列、予想される立体構造などに共通性がみられるか否かを検証する。
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