2014 Fiscal Year Annual Research Report
炎症微小環境ニッチとしてのヒアルロン酸ーSHAP複合体の形成機構の研究
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23570148
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
木全 弘治 愛知医科大学, その他部局等, 名誉教授 (10022641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
卓 麗聖 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, その他 (00399031)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 炎症 / 酵素 / 細胞接着 / ヒアルロン酸 / 血清タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)酵素因子の解析:質量分析またはtwo-hybrid法で見出した酵素因子候補のcDNAを複数の発現ベクター(pCold-GST、pBFX-CMV3、pFLAG-CMV3、pFLAG-CMV14)に組込み、融合蛋白質の作製を鋭意、行った。効率が低いものの、融合蛋白質が発現できた。しかし、試験管反応系においては、様々な活性発現条件を試みたが、SHAP-HA複合体の形成反応を触媒する酵素活性を確認できなかった。従って、酵素因子の精製は不成功で、計画したノックアウトマウス作製は断念せざるを得ない。 (2)前年度に、生薬糖質ライブラリーから酵素活性阻害剤のスクリーニング実験を行ったが、部分精製画分を用いたため、酵素活性抑制以外の原因を否定出来なかった。近年、TSG6が同様な酵素活性を持つとの報告があったため、TSG6融合蛋白質を用いたスクリーニング実験も行った。融合蛋白質は動物細胞で効率よく発現し、試験管反応系で酵素活性を示した。スクリーニング実験から、強抑制活性を示す生薬糖質成分が数個見つかった。その殆どは前年度の結果と一致した。この結果は、これらの糖質成分が酵素活性阻害剤である可能性を示すと伴に、酵素因子はTSG6と似た機構で触媒作用を持つことを示唆した。現在、これらの生薬糖質成分の純化と構造解析を進めている。 (3)炎症微小環境における機能研究:手術に伴う筋や関節および周囲組織の瘢痕形成は、腰背部の難治性慢性疼痛の原因の一つである。マウス足底慢性疼痛モデルを樹立し、マイクロアレイを用いて創傷治癒過程における遺伝子発現変化を網羅的に解析したところ、SHAP-ヒアルロン酸関連遺伝子の発現変化が確認された。発現変化する遺伝子には酵素因子も含まれるはずであるので、解析を進めている。今後、得られる情報をもとに、それらの創傷治癒と慢性疼痛形成との関連の分子反応機序を解析していきたい。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] ACUTE AND TEMPORAL EPRESSION OF TSG-6 IN MESENCHYMAL STEM CELLS CREATES HYALURONAN-RICH MICROENVIRONMENTS REQUIRED FOR THEIR SUCCESSFUL TRANSPLANTATION INTO THE MUSCLE TISSUES.2015
Author(s)
2)Shigeko Torihashi, Mioko Ho, Yuji Kawakubo, Kazumi Komatsu, Masataka Nagai, Yuri Hirayama, Yuka Kawabata, Nana Takenaka-Ninagawa, Orawan Wanachewin, Lisheng Zhuo and Koji Kimata
Organizer
HA2015
Place of Presentation
Hilton Florence Metropole (Florence, Italy)
Year and Date
2015-06-07 – 2015-06-11
Invited
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