2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23570221
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
千葉 智樹 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00311423)
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Keywords | タンパク質分解 / 翻訳後修飾 / ストレス応答 / 遺伝子改変動物 |
Research Abstract |
生体を構成する細胞は、適切な時期にタンパク質を合成し、分解する必要がある。このタンパク質の分解は厳密に制御されており、その制御の破綻は様々な疾患(免疫疾患、神経変性疾患、メタボリックシンドロームなど)の原因となる。細胞内のタンパク質を選択的に分解するプロテアソームは、進化的に保存された複数の活性化因子によって制御されている。しかし、各活性化因子の生理的役割や機能分担は明らかではない。そこで本研究は、プロテアソームの多彩な機能を担うと考えられる活性化因子群の遺伝子欠損マウスを作製し、その表現型解析を行なうことを目的とした。 Ecm29はプロテアソームと相互作用する機能未知の因子である。Ecm29はストレスによって発現が上昇することから、ストレスによって障害されたタンパク質を分解する可能性が考えられている。またEcm29を欠損した出芽酵母変異体の解析によりEcm29はプロテアソームの分子集合や解離を制御する可能性が示唆されている。しかし、高等動物細胞を用いた検証はなされていない。そこで本研究ではEcm29ノックアウトマウスを作製し、その線維芽細胞を用いてプロテアソームの機能解析およびストレス応答を解析した。細胞に酸化ストレスを与えた結果、Ecm29欠損細胞のプロテアソームは正常と異なる反応を示した。また予想に反して細胞はストレスに対して耐性であることが判明した。なおEcm29はプロテアソームの分子集合に必須ではなかった。Ecm29欠損マウスでは他のプロテアソーム活性化因子が機能相補している可能性もあるため、他のプロテアソーム活性化因子欠損マウスとの交配実験を進めている。
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[Journal Article] Acetylation-Mediated Proteasomal Degradation of Core Histones during DNA Repair and Spermatogenesis2013
Author(s)
Qian MX, Pang Y, Liu CH, Haratake K, Du BY, Ji DY, Wang GF, Zhu QQ, Song W, Yu Y, Zhang XX, Huang HT, Miao S, Chen LB, Zhang ZH, Liang YN, Liu S, Cha H, Yang D, Zhai Y, Komatsu T, Tsuruta F, Li H, Cao C, Li Wei, Li GH, Cheng Y, Chiba T, Wang L, Goldberg AL, Shen Y, Qui XB.
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Journal Title
Cell
Volume: 153
Pages: 1012-1024
Peer Reviewed
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