2013 Fiscal Year Annual Research Report
ブラシカ オレラセアの根こぶ病抵抗性遺伝子のポジショナルクローニングと機能解析
Project/Area Number |
23580003
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡崎 桂一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20270936)
|
Keywords | 遺伝分析 / 根こぶ病 / アブラナ科作物 |
Research Abstract |
キャベツの抵抗性品種の第2染色体(C2)に座乗する根こぶ病抵抗性遺伝子(PbBoAnju1)の単離を目指し,抵抗性遺伝子が座乗するC2領域と相同性のあるシロイヌナズナの第5染色体の遺伝子情報からESTマーカーを作成したほか,さらにいくつかのマーカーについてはSCAR化を行った。設計した42ESTマーカーのうち,22マーカーをPbBoAnju1領域,13cM内にマップできた。抵抗性と罹病性親から育成したF2分離集団から,これまでに選抜したPbBoAnju1領域に組み換えを起こしている個体群に対して,本年度作成したESTマーカーの多型を調査し,グラフィカルジェノタイプを作成した。現在,F3検定で組み換え個体の抵抗性/罹病性を判定するため,各F2個体のF3種子を播種し接種試験の準備中である。PbBoAnju1領域に対応するBACおよびコスミドの単離は,前年度まで達成していた。本年度は,抵抗性と罹病性親の全ゲノムシーケンスを次世代シーケンサー解析をして,PbBoAnju1が座乗する抵抗性と罹病性親のゲノム領域のシークエンスを決定した。現在,PbBoAnju1座のシークエンスデータとグラフィカルジェノタイプ分析のデータを比較検討して,候補遺伝子の同定を行っているが,NBS-LRRモチーフなど病害抵抗性遺伝子の特徴を持つも複数の遺伝をターゲット領域内に見いだしており,これらを根こぶ病抵抗性遺伝子(PbBoAnju1)の候補遺伝子として挙げている。
|