2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23580053
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
津呂 正人 名城大学, 農学部, 准教授 (40410774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南山 泰宏 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (00463266)
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Keywords | ラベンダー / 精油 / モノテルペン / SSR / 香り |
Research Abstract |
本年度は作成したSSRマーカーの有効性の検証ならびにリナロール合成酵素遺伝子(LINS)導入個体の精油生産性評価を行った. (SSRマーカーについて) Lavandula属6種19品種を用いて24年度に引き続き,SSRマーカーの多型解析を行った.11 マーカーを用いて解析したところ,7 マーカーについては真正ラベンダー9 品種内で多型が認められ,LAMS33 マーカーでは9 品種内に8 個の対立遺伝子が存在していた.一方,真正ラベンダーの品種内で単型であった4 マーカーのうち2 マーカーについても,Lavandula 属の種間において多型を示した.しかし,Lavandula 節以外のL. stoechas やL. canariensis の品種においてはDNA断片が増幅しないマーカーが認められ,特に遠縁であるL. canariensis については2マーカーのみの増幅であった.また,連鎖地図作成のため,L. angustifoliaの‘濃紫3号’と‘エレガンス・アイス’間で交配を行い,150株以上のF1集団を作成することに成功した. (精油生合成遺伝子導入個体について) リナロール合成酵素遺伝子導入個体について,葉における精油生産性およびLINS発現量を評価した.LINS導入個体獲得率は0.13%でり,リモネン合成酵素導入個体獲得率と大きくは変わらなかった.形質転換体におけるリナロール生産量は非形質転換体と比較して3~5倍に増加していた.同時にLINS発現量も増加していたが,精油の香調を変化させるまでには至らなかった.
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Research Products
(7 results)