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2013 Fiscal Year Annual Research Report

線虫の休眠・寿命を制御するインスリン様ペプチドの統合的機能解析

Research Project

Project/Area Number 23580150
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

河野 強  鳥取大学, 農学部, 教授 (50270567)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩崎 崇  鳥取大学, 農学部, 助教 (30585584)
Keywords休眠 / 寿命 / インスリン様分子 / 線虫 / ペプチドホルモン
Research Abstract

本年度は、まず、線虫のインスリン様がどのような機構で休眠制御のみに関与、あるいは、休眠ならびに寿命制御に関与するかを検証した。
RNAiスクリーニングを行った結果、休眠を制御するINS-23を見出した。遺伝子破壊・レスキュー・過剰発現により、本ペプチドは休眠を促進することを明らかにした。一方、同様にして寿命制御への関与を検証したところ、本ペプチドは寿命制御には関与しないことが判明した。報告者が既に解析は進めているINS-18は休眠制御のみならず寿命制御にも関与する。そこで、両者の機能の相違が何に由来するのかを明らかにした。休眠制御に関しては、両者は相補的であり、かつ、相加的に機能することが判明した。一方、寿命制御に関しては、両者に相補性ならびに相加性は認められなかった。そこで、ペプチドの構造あるいは時空間的発現パターンの違いが機能の相違に起因する可能性を検証した。両遺伝子の発現パターンをレポータータンパクを用いて比較したところ、明確な違いが認められた。そこで、遺伝子調節領域のみを入れ換えたスワップ遺伝子を作成し、機能解析を行った。その結果、ペプチドの構造ではなく、時空間的発現パターンにより休眠制御・寿命制御が決定されることが明らかとなった。
また、先年度にINS-35が通常生育の場合に腸から体腔に分泌され、休眠時には腸管側に分泌方向を変え、最終的に腸管で分解されることを示したが、同様の挙動を示すインスリン様ペプチドを探索した。その結果、INS-7が同様の産生・分泌パターンを示すことが明らかとなり、INS-35と協調して休眠を制御していることを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ビタミンB12欠乏による酸化ストレスが線虫Caenorhabditis elegansの記憶・学習能に及ぼす影響2014

    • Author(s)
      美藤友博、藪田行哲、河野 強、渡辺文雄
    • Organizer
      日本農芸化学会2014年度大会
    • Place of Presentation
      明治大学生田キャンパス
    • Year and Date
      20140327-20140330
  • [Presentation] 線虫Caenorhabditis elegansの休眠打破物質の単離と受容体の探索2014

    • Author(s)
      河野 強、大道由香里、竹歳悠希、岩崎 崇、一柳 剛
    • Organizer
      日本農芸化学会2014年度大会
    • Place of Presentation
      明治大学生田キャンパス
    • Year and Date
      20140327-20140330

URL: 

Published: 2015-05-28  

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