2013 Fiscal Year Annual Research Report
脳炎症時におけるトリプトファン代謝鍵酵素による神経毒制御機構の解明
Project/Area Number |
23580158
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
江頭 祐嘉合 千葉大学, 園芸学研究科, 教授 (80213528)
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Keywords | トリプトファン / ミクログリア / 炎症 / ACMSD / NAD / IDO |
Research Abstract |
トリプトファン代謝の酵素アミノカルボキシムコン酸セミアルデヒド脱炭酸酵素(ACMSD)はインドールアミン2,3ジオキシゲナーゼ(IDO)、キノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPRT)と同様に神経毒キノリン酸の産生に影響を与える鍵酵素の1つである。ACMSDは栄養成分、ホルモン、疾病により遺伝子発現や活性が変動する。本年度の研究では、ACMSDの変動を調節する転写因子およびACMSDの5’上流領域における転写因子の結合部位を探索することを目的とした。 TFSEARCHを用いてラットのACMSDの5’上流領域における転写因子結合部位の予測を行った。その結果,HNF4α、SREBPなどの脂質代謝関連転写因子の結合部位を見出した。この情報をもとに数種類のレポータープラスミドを作成し、レポーターアッセイにより転写因子結合部位を推定した。さらに転写制御に関わっていると予測される転写因子の結合部位に変異を導入したレポータープラスミドを作成し、レポーターアッセイを行い、ACMSDのプロモーター活性を測定した。結果、変異を導入した時のみにプロモーター活性が低下したことから、この転写因子結合部位がACMSDの転写調節の一部に関わっていることを明らかにした。
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