2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23580180
|
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
熊澤 茂則 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10295561)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 靖正 鹿児島大学, 水産学部, 准教授 (90347386)
太田 敏郎 静岡県立大学, 融合科学研究科(研究院), 助教 (40285193)
中村 純 玉川大学, 付置研究所, 教授 (30256002)
|
Keywords | プロポリス / 起源植物 / ミツバチ / ソロモン諸島 / プレニルフラボノイド / 血管新生 |
Research Abstract |
ミツバチの生産物であるプロポリスは、現在、健康食品素材として広く利用されている。プロポリスの原料は樹脂などの植物由来物質であるが、実際の成分組成はミツバチが利用する植物種(起源植物)によって異なる。そこで本研究では、プロポリスの起源植物を化学的および生物学的アプローチから解明することを目的とした。さらに、プロポリスや起源植物、またそこから単離、同定した成分についてガン血管新生抑制活性を中心とした生理活性評価を行い、最終的にはプロポリスの機能性に物質レベルでの科学的根拠を与えることを目標とした。前年度までに、ソロモン諸島産プロポリスの成分研究とガン血管新生抑制活性を中心に研究を進めてきたが、本年度も引き続きソロモン諸島産プロポリスを中心に研究を進めた。前年度までの研究から、ソロモン諸島産プロポリスは新たなタイプのプロポリスであることが判明していたが、今年度のさらなる成分研究により、ソロモン諸島産プロポリスより新規化合物を含むいくつかのプレニルフラボノイドを同定することに成功した。さらに、沖縄産プロポリスから見出されていたnymphaeol-AおよびBなどのプレニルフラボノイドがソロモン諸島産プロポリスにも含まれていることが明らかになった。nymphaeol-AおよびBは、in vitroおよびin vivoにおいてもガン血管新生抑制活性を示し、ウエスタンブロッティング法による詳細な解析より各化合物の分子レベルにおける血管新生抑制活性機構を明らかにすることもできた。その他、パプアニューギニアやセネガル産プロポリスについても成分研究を実施した。
|
Research Products
(9 results)